運動

水泳でダイエット効果は見込めるのか?泳げなくても痩せれる?

「水泳は常に水の抵抗を受けるため、陸上の運動よりもカロリーを消費する」というような文言を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

一般的に水泳はダイエット効率の良い運動と思われています。

しかし、実際には「他の運動と比べてどのくらいカロリーを消費するのか」、また「泳げなくても第えと効果は見込めるのか?」など疑問に思っている人も多いかと思います。

そこで今回、具体的な消費カロリーや泳げない人のダイエット効果について詳しく解説します。

Q「水泳はダイエットに向いていますか?」

運動でダイエットをしようと思っているのですが、泳げない私でも水泳はダイエットに向いていますか?

このような質問をいただきました。

一般的に水泳は水の抵抗でカロリーを多く消費するため、
ダイエット効果が期待できるとよく言われたりします。

ジムや温水プールなど、季節を問わず泳げるところも珍しくないですし、
何よりも楽しく取り組めるので、水泳はダイエッターに人気の運動の一つです。

さて、肝心のダイエット効果についてですが、
回答は以下のとおりです。

水泳は有酸素運動の中でもカロリー消費効率はトップクラスなので、ダイエットに向いていると言えます。しかし、それはある程度泳ぐ技術がある人にとっての話。

すぐに息が上がってしまい、何十分も泳ぎ続けることができないのであれば、水中ウォーキングの方が効果的です。

しかしその場合でも消費カロリーの効率で言えば、陸上の運動(ランニングや自転車)の方が上です。

水泳は浮力や水の抵抗のため、
体に衝撃が加わることがなく安全に行なえますし、
泳ぐのが単純に好きな人もいるでしょう。

そういうメリットを考慮するのであれば水泳もおすすめですが、
泳ぐのが苦手な人にとってはあまり効率的なダイエットとはいえません。

泳ぎ続けられないとダイエット効果は薄い

有酸素運動で重要なのは、“長時間継続すること”です。

有酸素運動は脂肪をエネルギー源とするということもありますが、
それよりも、長時間続けることができるから消費カロリー、ひいてはダイエット効果が大きいのです。

例えば、全力疾走や筋トレなどの無酸素運動は
単位時間あたりのカロリー消費量は多いものの、
長時間行うことができないため総消費カロリーが少なく、ダイエット効果があまり得られません。

水泳も同様です。

何十分も泳ぎ続けられる人は、
長時間の有酸素運動を継続するため、それだけカロリーを消費できます。

その一方で25m泳ぐだけで息が上がって休憩してしまう人は、
有酸素運動ではなく無酸素運動に近い運動になってしまっているのです。

筋肉への負荷も大きくなってしまいます。

泳ぎ続けられない人は、
全力疾走しかできず、長時間のランニングができないというイメージですね。

数キロの道のりを休憩せずに一定のスピードで走りきるのと、
50mずつ全力疾走しては休憩するのを繰り返すことの違いです。

泳ぐのが苦手な人にとっては、
泳ぐよりも長時間継続できる水中ウォーキングの方が効率的なのです。

水泳と陸上の運動のカロリー比較

では、次に水泳と陸上の運動のカロリーを比較してみましょう。

水泳で消費するカロリーは、
泳ぐ技術や脂肪量による浮力の影響などで大きく個人差が出てしまうため、
正確なカロリーを計算するのは困難です。

それでもある程度の目安になる計算機を作りました。

水泳の消費カロリー

体重 Kg

時間

泳ぎの種類

水泳全般:6.0メッツ

背泳ぎ(レクリエーション):4.8メッツ

背泳ぎ(トレーニング、競技):9.5メッツ

平泳ぎ(レクリエーション):5.3メッツ

平泳ぎ(トレーニング、競技):10.3メッツ

クロール(普通の速さ):8.3メッツ

クロール(速い):10メッツ

バタフライ:13.8メッツ

立ち泳ぎ(ほどほどの労力):3.5メッツ

立ち泳ぎ(きつい労力):9.8メッツ

水中ウォーキング(ゆっくり):2.5メッツ

水中ウォーキング(ほどほどの速さ):4.5メッツ

水中ジョギング:9.8メッツ


消費カロリー: Kcal

落ちる体脂肪の目安: g

1ヶ月毎日続けた時に落ちる体脂肪: Kg

ただ、クロールや平泳ぎは泳ぎ続けられる技術がある人が前提なので、ご了承下さい。

続いて、ランニング、自転車、ウォーキングの計算機です。

ランニングの消費カロリー

体重 Kg

走る距離 Km


消費カロリー: Kcal

落ちる体脂肪の目安: g

1ヶ月毎日続けた時に落ちる体脂肪: Kg

自転車の消費カロリー

体重 Kg

時間

速度

16.0km/時以下(楽)

16.1-19.2km/時(やや楽)

19.3-2.4km/時(ややきつい)

22.5-25.6km/時(きつい)

25.7-30.6km時(レース並)

32.2km以上(レース並)


消費カロリー: Kcal

落ちる体脂肪の目安: g

1ヶ月毎日続けた時に落ちる体脂肪: Kg

ウォーキングの消費カロリー

体重 Kg

時間

運動強度

散歩程度

普通に歩く

速く歩く


消費カロリー: Kcal

落ちる体脂肪の目安: g

1ヶ月毎日続けた時に落ちる体脂肪: Kg

バタフライはずば抜けて消費カロリーが高くなります。

クロールランニングと同程度
背泳ぎや平泳ぎ速いウォーキングや自転車と同程度
水中ウォーキング通常のウォーキングと大きな差はありません。

泳げなくても水中ウォーキングをすることで、
きちんとしたダイエット効果は得られるのです。

まとめ

まとめるとダイエット効果は以下のようになります。

  • 何十分も泳ぎ続けられる人の場合
    • バタフライ>ランニング>自転車≒水泳全般>ウォーキング≒水中ウォーキング
    •  

  • 泳ぐのが苦手な人の場合
    • ランニング>自転車>ウォーキング≒水中ウォーキング>水泳

※あくまで一般論であり、各運動の強度にもよります

ただ、ダイエットのための運動は、
「1回あたりの消費カロリー」よりも「その運動を習慣化できるかどうか」
という方が重要です。

水泳が好きな人にとっては、
水泳を続けていれば泳ぎが上達することもありますし、
続けられればそれだけでいいのではないかと思います。

ちなみに、他にも色んな運動のダイエット効果についてもまとめているので、
是非こちらも参考にして下さい。

あわせて読みたい
【痩せる運動ランキング】ダイエットで最も効果的な運動は? “ダイエット効果”について代表的な運動を比較しました。 ダイエットの基本は消費カロリーですが、運動による総消費カロリーは『時間...
著者プロフィール
テク

テク

元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
スポンサードリンク