卵を食べ過ぎても悪玉コレステロール値(LDL)は高くならないのか?

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卵を食べ過ぎても悪玉コレステロール値(LDL)は高くならないのか?前回、卵は栄養素が非常に豊富で、健康や美容にとても良い食品であるということを述べました。

しかし、卵といえば多くの人が『コレステロール』を連想すると思います。

最近はこの卵のコレステロールについて危険視する声と楽観視する声に二分されます。

今回、卵のコレステロールについて私なりに結論を出したので、ぜひご覧ください。

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卵の食べ過ぎは健康を害するのか?

昔から、卵がコレステロール値を上昇させ、
“動脈硬化”を始めとする“生活習慣病”のリスクを高めると言われてきました。

しかし、最近になると、
「卵は血中のコレステロール値に影響を与えないので気にせず食べてもいい」
というような風潮にあります。

ネットを見ると後者の意見が大半なんですが、
少し極端な意見が多いので正しいと思われる情報をまとめてみます。

まず、結論としては以下の通りです。

健常者であり、現在コレステロール値に異常がなければ、多少卵を食べ過ぎでも健康上の問題にはなりにくい。(毎日5個程度)

しかし、高脂血症患者であったり、コレステロール値が高い場合は、1日1個、または週に2~3個程度に抑えるべきである。

こんな感じです。

これから、以上の結論に至った理由について詳しく説明していきますが、
興味があれば最後まで見て下さい(^^)

何故、「卵を食べ過ぎても健康上問題はない」という風潮になったのか?

最近、卵を極端に肯定してコレステロールに関しても、
健康上の問題無いという情報を見かけます。

その中で卵を肯定する理由は以下の通りです。

  • 卵がコレステロールを高くするという説は嘘だった
  • 実験で卵によるコレステロール値の増大は見られなかった
  • コレステロールは人体に必要な物なので摂取すべき
  • 卵に含まれる“レシチン”は血中コレステロール値を減少させる
  • コレステロールを摂り過ぎても体内で調整できる

これらについて1つずつ解説していきます。

卵が血中のコレステロール値を高くするという説は嘘だった!

嘘

そもそも「卵が血中のコレステロール値を増加させる」という説が広まったのは、
昔行われた実験の結果によるものです。

しかし、その実験には誤りがあるということを引き合いに出して、
そこから卵が血中のコレステロール値を上げるのは嘘だったと展開する説明が多いです。

ちなみに、その実験というのは以下のものです。

■実験の詳細

1913年、ロシアで行われた実験である。ウサギに卵を食べさせた所血中のコレステロール値が増加した。これが広まったため、『卵=血中コレステロール値の増大』のイメージが付いた。

しかし、草食動物のウサギと、雑食の人間では体の構造が大きく異なる。

ウサギは通常、食事からコレステロールをほとんど摂取しないため、コレステロールを貯めこむが、人間はその都度代謝されるため、コレステロールを摂取したからといって血中のコレステロール値が高くなるというわけではない。

実験で卵によるコレステロール値の増大は見られなかった

卵と血中のコレステロール値の実験はいくつも行われています。

実験の結果としては、
「卵を毎日食べてもコレステロール値にほとんど影響しない」
といったものが多いです。

しかし、中には卵によって血中コレステロール値が増大したという例もあります。

参考:コレステロール関連学術文献集 – 日本卵業協会

卵を肯定している人は、
前者の結果のみを引用して「卵は血中のコレステロール値にほぼ影響しない」という結論を述べています。

確かに、コレステロール値が正常の人が毎日普通に卵を食べても、
コレステロール値に影響は無いという結果がほとんどでした。

しかし!!

高脂血症患者や、コレステロール値が高い既に高い人が毎日卵を食べたり、
コレステロール値が正常な人でも毎日多くの卵を食べたりすると、
コレステロール値が上昇する
という結果があるのです。

コレステロールは人体に必要なので摂取すべき

卵を肯定する意見の中には、
「コレステロールは人体において必要不可欠なので、むしろ摂取すべき」
という事が言われます。

コレステロールは、体中の細胞を覆う細胞膜の材料になったり、
ホルモンを構成したり、食べ物の消化吸収を担う“胆汁酸”を構成します。

しかし!!

コレステロールは食事から摂取する量よりも体内で生産される割合の方が多く、
また、私達は肉や魚などの食品からも日頃多く摂取しています。

なので、卵からコレステロールを摂取しないといけない理由にはなりません

コレステロールの推奨量も、
上限は定められていますが、下限は定められていませんしね。

卵からコレステロールを摂取してもコレステロール値が上がらないとする理由

なぜ卵を食べても血中のコレステロール値が上がらないのかという理由について、
主に以下の2つが挙げられています。

  • 卵に含まれているレシチンは善玉コレステロール(HDL)を増やす
  • コレステロールを取り過ぎても体内で量を調整できる

卵に含まれているレシチンは善玉コレステロール(HDL)を増やす

卵とコレステロールの話においてよく、
『悪玉コレステロール(LDL)』と『善玉コレステロール(HDL)』という言葉が出てきます。

本題に入るために、両者の説明です。

そんなに難しい話ではないですし、
何となくでもいいので、これを機に理解してみることをおすすめします。

■LDL(Low Density Lipoprotein ):低比重リポ蛋白
コレステロールを取り込んでコレステロールを肝臓から全身の細胞に送り届ける役割を持つ。LDLが増えると血中コレステロールが増える。そして血管壁にコレステロールが堆積して動脈硬化を起こす要因となる。

■HDL(High Density Lipoprotein):高比重リポ蛋白
コレステロールを取り込んで細胞から肝臓へ送り届けて代謝させる役割を持つ。HDLを増やすことで血中コレステロール値を下げることが出来る。

両者の違いを簡単に説明すると、肝臓から細胞に送り届けられているコレステロール(を取り込んでいるリポタンパク質)がLDL。

そのコレステロールを肝臓に戻すのがHDL。

卵には“レシチン”が含まれており、
これはHDLを増やして血中コレステロールを低下させる効果があります。

卵でコレステロールそのものが増えても、
血中のコレステロールを減らすことができるので、
結果としてプラスマイナス0になるというような感じです。

また、レシチンは納豆や豆乳、豆腐なの大豆食品にも多く含まれています。

コレステロールを取り過ぎても体内で量を調整できる

コレステロールは体内で1日に“1500mg~2000mg”作られています。

私達が食事から摂取する量は、
男性“750mg”未満、女性“600mg”未満が推奨されています。

※ちなみに卵一個(60g)のコレステロール含有量:252mg

そして、体内で作られるコレステロールは調整でき、
食品で摂取する量が多少多すぎたり少なすぎたりしても、
それに合わせて生産されるコレステロールが増減するのです。

だから、コレステロールは食事で摂り過ぎても健康上問題はないと言われています。

しかし!!

人によってはこれが上手く調整できないため、
“高脂血症患者”“普段のコレステロール値が高い人”は注意が必要なんです。

まとめ

まとめると、
確かに卵の摂取に関してそこまで神経質になるほどではありませんが、
「卵はどれだけ食べても健康に問題ない」という極端な認識でいると危険です。

コレステロール値が気になる人は当然卵を控えるべきですし、
健常者でも卵の食べ過ぎは全く問題ないとは言い切れません。

まぁ、後者の人はコレステロールよりも“カロリー”の摂り過ぎの方が問題かもしれませんね。

1日5個卵を食べていたら、それだけで450Kcal

毎日食べていたら1ヶ月で“1~2Kg”の体脂肪に変わってしまいます…。

卵の食べ過ぎも楽観視出来ないという結論ですが、
基本的には卵は健康に良いので食べ過ぎなければ非常におすすめな食品です。

このことについては前回記事にしたのでこちらも是非ご覧ください。

高カロリー高栄養な卵の効果(効能)

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