
ひじきは身近な食品ではあるものの、あまり汎用性は高くなく使われる料理が少ないため、そこまで頻繁に食べる機会がない人も多いかと思います。
しかし、ひじきは日本人が不足しがちな重要な栄養素であるミネラルや食物繊維を豊富に含んだ優秀な食品なのです。
今回はいかにひじきが素晴らしい食品であるかをじっくり解説していきます。
ひじきのカロリー
まずはひじきのカロリーについて見ていきましょう。
乾燥ひじきのカロリー

- 乾燥ひじき5g(水に戻すと35g):7Kcal
ひじきは煮物やサラダ、炊き込みご飯などに使われたりしますが、
1食分で使われる量は乾燥した状態のひじき5g~10g程度です。
なので1食分のひじき料理における、
ひじきによるカロリーは大体10Kcal前後というところ。
ほぼ無視できるほどの微量のカロリーということです。
では代表的なひじき料理、ひじきの煮物のカロリーについて見ていきましょう。
ひじきの煮物のカロリー

ひじきの煮物、および使用する具材のカロリーは以下のとおりです。
- ひじきの煮物小鉢1杯(61g):135Kcal
- ひじき(8.4g):12Kcal
- にんじん(22g):9Kcal
- 油揚げ(10g):39Kcal
- ごま油(5g):47Kcal
- 砂糖(3.6g):14Kcal
- 醤油(8g):6Kcal
- みりん(4g):10Kcal
ひじき自体は低カロリーですが、
ごま油や油揚げなどの脂質がカロリーのもとになります。
しかしそれでも、ご飯のおかずの一品としては非常に低カロリーな部類です。
なによりもひじき料理は栄養が非常に豊富なので、
ダイエット中にはもちろん、健康や美容のためにも積極的に食べたい食品です。
では具体的にひじきの栄養について見ていきましょう。
ひじきの栄養
ひじきはワカメや昆布などと同様に海藻類なので、
ミネラルが豊富です。
日本人はカルシウムや鉄分などのミネラルが十分摂取できていない状況なので、
これらが豊富なひじきはとても重宝します。
日本は海に囲まれていながらもミネラルが豊富な海産物を食べる量が減っていますし、
日本の火山や多雨などの風土の問題上、水や農産物のミネラルは流出してしまいがちですからね。
では、ひじきがどんな栄養素が豊富なのかをご紹介します。
以下、ひじきに多く含まれる栄養素と、
それぞれ小鉢1杯分のひじき(10g)に含まれる量です。
- ビタミンK(32μg):血液凝固や骨の代謝に関わる
- カリウム(440mg):塩分(ナトリウム)の排出に関わるミネラル
- カルシウム(140mg):主に骨や歯を形成する栄養素
- 鉄(5.5mg):赤血球をつくっているヘモグロビンの成分となる
- 食物繊維(4.33g):便秘改善やコレステロールの排出、血糖値の抑制などの働きがある
参考:ひじき – カロリー計算/栄養成分 | カロリーSlism
小鉢1杯分のひじきで、
これらの栄養素はそれぞれ1食で推奨される量の半分以上を満たすことができます。
鉄分に至っては1.5食分にもなります。
鉄分が豊富な代表的な食品、鶏レバーに換算すると60g分、
カルシウムは牛乳120ml程に相当します。
意外に思うかもしれませんが、
ひじきは食物繊維も豊富で、大抵の野菜や果物よりもずっと多くの量を摂ることができます。
ひじきたったの10gで、
キャベツ250g分、りんご300g分にもなりますからね。
ひじきの凄いところは、
余計な糖質や脂質などの栄養を含まずにこれだけの栄養素を低カロリーで摂取できるという点です。
日本人は大半の人がミネラルや食物繊維が不足しており、
ダイエット中の人は特にそれが原因で健康や美容において問題に見舞われている場合もあります。
しかし、カロリーを気にせずしっかり栄養を摂取できるので、
ぜひひじきは積極的に食べてもらいたいと思います。
ただ、ひじきだけでは摂取できないビタミンやたんぱく質など重要な栄養素もあるので、
豆や野菜、果物なのでこれらを補うと言いでしょう。
あとがき
以上、ひじきのカロリーと栄養についてでした。
健康や美容のために食生活を改めたいと考えている人は、
とりあえず積極的にひじきを食べるようにしてみて下さい。
それだけでだいぶ変わると思います。
ダイエット中であれば、毎日ひじきの煮物を食べたり、
豆腐ハンバーグにひじきを加えて、たんぱく質と一緒にミネラル摂取したりすると、
ただ痩せるだけでなく健康的に痩せることができるのでおすすめです。
https://yase.tech/6654.html
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