世間では度々「〇〇ダイエット」という名前がついたダイエット法が流行ります。
- 1日1食ダイエット
- 1日5食ダイエット
- 8時間ダイエット
- 運動ダイエット
- 置き換えダイエット
- 酵素ダイエット
- 筋トレダイエット
- 骨盤ダイエット
- 脂肪燃焼スープダイエット
- 断食ダイエット
- 炭水化物ダイエット(糖質制限ダイエット)
- 糖質抜きダイエット
- プロテインダイエット
- 夕食抜きダイエット
- レコーディングダイエット
- ロングブレスダイエット
- バターコーヒーダイエット
などなど。
この他にも「リンゴダイエット」「納豆ダイエット」など、「食品名+ダイエット」というようなものは無数にあります。
今ではネットやテレビで色んな情報が手に入るとは思いますが、結局どのダイエット法がよいのか分からない人は多いのではないでしょうか。
人やサイトによって評判はバラバラです。
そこで今回、「〇〇ダイエット」と名前がついているダイエット法ので代表的なものの評価をまとめます。
また、本当に効果があるダイエット法の見分け方や最もおすすめの方法も合わせてご紹介します。
目次
NGなダイエット法
まず、絶対にやってはいけないダイエットや効果がないダイエット法についてです。
これらは、効果がないか、または一時的な減量程度の意味しかないダイエット法です。
では詳しく解説していきます。
効果がないダイエット法
酵素ダイエット、骨盤ダイエット、ロングブレスダイエット、バターコーヒーダイエットは効果がないダイエット法です。
これらの多くは痩せるメカニズムを「代謝」という言葉で説明しているのですが、
基本的に「代謝」の説明をしているダイエット法はどれもインチキなので注意しましょう。
複雑なメカニズムと思わせるように「代謝」という言葉を使っていますが、
ダイエットでいう代謝とは消費カロリーのことです。
消費カロリーは『筋肉や脂肪などの組織の重量』と『運動量』によってほぼ決まるので、
これら以外の要素を持ってきて「代謝を上げる」と説明しているダイエットは間違いなのです。
特に「基礎代謝を上げる」と謳ったダイエット法は数え切れないくらいあります。
酵素ダイエットに至ってはネット上で酵素ドリンクのステマが酷いことになっていますが、
効果がないダイエットのために高額の商品を購入させようとしているサイトは多いので要注意です。
バターコーヒーダイエットについては、ただただ不健康なだけなので絶対にNG。
それぞれ詳細についもまとめているので気になったものがあればぜひご覧ください。
苦しい思いをしても一時的な減量効果しかがないダイエット法
断食ダイエット、脂肪燃焼スープダイエット、糖質抜きダイエット、夕食抜きダイエットは、
食事を大幅に制限して「短期間で痩せれる」と謳ったダイエットです。
ただし、これらは一時的な減量効果しかありません。
健康や日々の健全な生活と引き換えに数日~1週間で5Kgほど体重を落とすことも可能ですが、
すぐに体重はもとに戻ってしまうでしょう。
どんな方法であっても
脂肪(1Kgあたり7200Kcal)が短期間で何キロも落ちることは絶対にないので、
体重が短期間で減るのはほとんどが体内の水分量が減っただけです。
また、ダイエットは継続しないと意味が無いので、
「食事を大幅に制限する」というような過酷なダイエット法は、
結局続けられないので、ただ苦しい思いをするだけです。
ちなみに、ダイエットを辞めると体重がもとに戻ってしまう理由はこちらで詳しく解説しています。
人によっては痩せるかもしれないダイエット法
続いて、あまりおすすめはしないけど、
やり方や人によっては痩せるかもしれないというダイエット法です。
これらは痩せる理由として「代謝」であったり、
「食事の摂り方で脂肪が付きにくい」などを挙げているダイエット法です。
脂肪の増減は結局はカロリー収支で決まるのでそれは間違っているのですが、
食事の摂り方が変わることで食事量(摂取カロリー)を減らせれば痩せることはできます。
1日のうち夕食だけを食べる『1日1食ダイエット』や、
1日の内8時間だけ何でも食べていいという『8時間ダイエット』は結果的に食事のカロリーが減ることが多いです。
ただし、食習慣をいきなり大幅に変えるのは生活に支障が出ますし、確実な方法でもないのでおすすめしません。
筋トレに関しては、
最近やたらと「筋トレで筋肉をつけると基礎代謝が上がり、痩せやすい体質になる」といわれますが、これも間違いです。
筋肉をつけるには最低限消費カロリー以上のカロリーを摂取して、
脂肪が同時につくのを覚悟しないといけません。
痩せながら筋肉をつけるのは不可能ですし、
そもそもダイエットをするというのは基礎代謝を下げる行為なので、
ダイエットにおいて「痩せる体質にする」というのが間違いなのです。
基礎代謝は簡単に増減するものでもありませんしね。
詳細:基礎代謝を上げる唯一の方法|大半の「基礎代謝ダイエット」はインチキだった!
ただ、ダイエット中に筋トレをすることで筋肉の低下を抑制することができるため、
筋トレ自体が間違っているというわけではありません。
ただし、筋トレはカロリー消費効率が悪いため、筋トレだけで痩せるのは困難です。
カロリー収支を調整した上で筋トレを行うようにしましょう。
真っ当なダイエット法
続いて、真っ当なダイエット法についてです。
- 運動ダイエット (運動の習慣をつける)
- 糖質制限ダイエット (糖質を適切な範囲で減らす)
- 置き換えダイエット (1食だけ栄養豊富な食材で済ませる)
- レコーディングダイエット(食べた食事メニューやカロリーを記録するしてカロリー調整を行う)
もちろん、それぞれ適切な方法で取り組む必要があります。
なぜこれらが真っ当なのかというと、
痩せる理論のベースが『カロリーの収支』だからです。
食事の栄養の吸収率を下げて摂取カロリーを減らしたり、
運動量以上のカロリーを消費することは不可能。
そうすると結局はカロリーの収支をマイナスにするしか痩せる方法はありません。
例外的に太りにくい人の中には栄養を十分吸収できない病気の人もいますが、
意図的に栄養の吸収を抑えることはできません。
詳細:なぜ食べても太らない人がいるのか?太りにくい体質にする方法は存在する?
糖質制限ダイエットについては糖質を減らすこと自体は重要ではなく、
1日のカロリーの大本が糖質なので結果的にカロリーが減らせるというものです。
世の中には色んなダイエット法がありますが、
それが本当に痩せるかどうかを見分ける方法はたったひとつ。
「カロリーの収支をマイナスにできるかどうか」というだけです。
これを頭に入れておけばインチキダイエットに騙されることもないでしょう。
理想のダイエット法とは
真っ当なダイエット法を紹介しましたが、
実は理想のダイエット法は別にあります。
ここまで読んで頂ければ分かると思いますが、
ダイエットにおいて重要なのは「いかにカロリー収支をマイナスにするか」ということです。
それも、一時的なものでは意味が無いので、
痩せた後もずっと続けられるように「習慣化」するのは絶対条件です。
ダイエットは辞めたら元の体重に戻ってしまいますからね。
人それぞれの生活スタイルや性格によって、
習慣化しやすい行動は違ってきます。
また、何か一つの習慣でカロリー収支をマイナスにするのは大きな労力がかかるので、
小さな習慣を積み重ねて労力を分散させるのが理想です。
「〇〇ダイエット」と名前がつくものは真っ当なものでも、
1つの行動で摂取カロリーを大きく減らしたり、消費カロリーを大きく増やしたりするものばかり。
そうではなく、3食の食事や間食、デザート、飲み物、お酒などのカロリーを少しずつ減らし、
通勤や会社(学校)での過ごし方、家での過ごし方など、少しずつ消費カロリーを増やす行動を習慣化する方が遥かに楽です。
要は、「小さな習慣を積み重ねるダイエット」ですが、
これが本サイト『痩せTECH』が推奨する最も簡単で理想的なダイエット法です。
日々の摂取カロリーと消費カロリーの計算はするに越したことはありませんが、
食べた食事のカロリーや運動の消費カロリーの大まかな値を把握しておくだけで構いません。
体重や体脂肪率をきちんと記録していれば大体のカロリー収支は感覚で分かってきます。
まずは楽に習慣化できることを見つけ、
少しずつ見に付けていくのが大事です。
おすすめの習慣についてはこちらにまとめているので、ぜひ参考にして下さい。