秋の風物詩といえば“焼き芋”。この時期になると食べたくなるものです。
しかし、焼き芋は糖質が多く高カロリーというイメージがあり、ダイエット中には気軽に食べられないという人も多いのではないでしょうか。
今回は焼き芋のカロリーや栄養について解説していき、ダイエットにも効果的である理由を解説します。
目次
焼き芋のカロリー
まずは焼き芋のカロリーについて見ていきましょう。
焼き芋1本あたりのカロリー
- 焼き芋中サイズ1本(200g):326Kcal
- 焼き芋大サイズ1本(300g):489Kcal
焼き芋は1本あたり200g~300g程度で、
カロリーは326Kcal~489Kcalになります。
大体焼き芋1本で300Kcal~500Kcalと考えると良いでしょう。
これは、生クリームやチョコレートを使った洋菓子や、
糖分・脂質がたくさん含まれているアイスクリーム1個あたりのカロリーと同じ程度です。
ただ、焼き芋は1本丸々食べるとなると結構なボリュームになるので、
甘いお菓子などと比べると高カロリーというのを自覚しやすいかと思います。
ちなみに焼き芋300gのカロリー成分(三大栄養素)については以下の通り。
- たんぱく質:4.2g(16.8Kcal)
- 脂質:0.6g(5.4Kcal)
- 炭水化物:117g(468Kcal)
洋菓子やアイスクリームなどは糖分(炭水化物)と脂質によるカロリーなのに対し、
焼き芋のカロリーの大部分は“糖質”によるものです。
他のさつまいも料理とのカロリー比較
さつまいも料理100gあたりのカロリーを比較すると以下のとおりです。
- 焼き芋100g:163Kcal
- 芋けんぴ100g:206Kcal
- さつまいもの天ぷら100g:217Kcal
- スイートポテト100g:226Kcal
- 大学芋100g:231Kcal
焼き芋のカロリーはさつまいも自身の糖質だけなのに対し、
他の料理は油を使ったり、さらに糖分で味付けしたりしているため、
同じ重量なら焼き芋よりも高カロリーです。
焼き芋の場合、重量あたりのカロリーはそこまで高くはありませんが、
1本あたりの量が多いため、高カロリーに見えるのです。
焼き芋の栄養
続いて焼き芋の栄養について詳しく見ていきましょう。
以下、焼き芋に多く含まれる栄養素と、
焼き芋1本(300g)の含有量をまとめたものです。
- ビタミンE(3.9mg):抗酸化作用により細胞の老化やコレステロールの酸化などを防ぐ
- ビタミンB1(0.36mg):エネルギー代謝や神経機能に関わるためビタミン
- ビタミンB6(0.99mg):エネルギー生産や筋肉・血液の生成時に働いており、皮膚や粘膜の健康維持の作用がある。たんぱく質摂取量が多いほど必要量が増える
- 葉酸(141μg):血液内の赤血球の生成や細胞の再生に関わるビタミン
- パントテン酸(3.9mg):エネルギー生産やコレステロール、ホルモン、免疫抗体の合成に関わるビタミン。皮膚や粘膜の健康維持の作用がある
- ビタミンC(69mg):抗酸化作用やコラーゲンの合成に関わるビタミン
- カリウム(1620mg):塩分(ナトリウム)の排出に関わるミネラル
- カルシウム(102mg):主に骨や歯を形成する栄養素
- 鉄(2.1mg):赤血球をつくっているヘモグロビンの成分となる
- 食物繊維(10.5g):便秘改善やコレステロールの排出、血糖値の抑制などの働きがある
詳細:焼き芋 – カロリー計算/栄養成分 | カロリーSlism
このように焼き芋はビタミン・ミネラル・食物繊維など、
健康や美容において欠かせない重要な栄養素を幅広く含んでいます。
上記の栄養素は焼き芋一本で1日に必要な量の1/4~3/4程摂取できるのです。
特に、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、食物繊維などは不足しがちなので、
それが多く摂取できるのはうれしいですね。
焼き芋がダイエットに向いている理由
焼き芋は糖質が多くカロリーもそれなりにするので、
食べ過ぎると当然太ってしまいます。
しかし、食べ方にさえ注意すればダイエットを促進してくれるでしょう。
主な理由としては2つ。
1.食欲抑制効果がある
焼き芋は食物繊維が非常に豊富ですが、
食物繊維は水分を含んで胃や腸で膨張するため、食欲を抑える効果があります。
それも、焼き芋に含まれる食物繊維の量は大抵の野菜や果物よりも多いくらいなので、
食前に焼き芋を食べるだけで自然と食事の量を減らすことができるのです。
ただし、減らした食事の分よりも焼き芋のカロリーの方が多いと意味がありません。
大まかでいいのでカロリーは計算しておくと確実に痩せることができます。
2.栄養が豊富な分、食事を減らすことができる
ダイエットにおいて、
カロリーを減らすだけなら何も考えずに食事を減らすだけでできます。
難しいのが、カロリーを減らしつつ必要な栄養を摂取するということです。
これができないと痩せたとしても体調を崩したり、肌や髪質が悪化したり、
リバウンドしたりします。
その点焼き芋なら食事を大きく減らしたとしても単独で多くの栄養素を補給できるため、
健康や美容を維持しつつ痩せることができるのです。
この点が洋菓子やアイスなどのお菓子とさつまいもの大きな違いですね。
ただし、たんぱく質やビタミンA、ビタミンDなど、
焼き芋では十分摂取できない栄養素もあるので、
「焼き芋だけ食べる」というような極端なダイエットはNGです。
また、さつまいもは血糖値が上がりにくい“低GI食品”であることや、
脂肪燃焼に関わるポリフェノール、“クロロゲン酸”が含まれていることもダイエットに向いている理由として挙げられます。
あとがき
以上、焼き芋のカロリーとダイエットに向いている理由についてでした。
焼き芋は糖質は多いですが、
食べすぎなければダイエット中でも安心して食べられます。
- 食後のデザートとして食べる
- 食事の前に食べる
などがおすすめです。
ちなみに、この他にもさつまいも自身のカロリーや栄養について詳しくまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。
https://yase.tech/4996.html