豆腐といえば木綿豆腐・絹ごし豆腐・ソフト豆腐など色んな種類のものがありますが、これらの違いをご存知ですか?
何となく食感の違いはすぐに思い浮かんでも、具体的に何が違うのか、栄養面でどれくらいの違いがあるのかなど分からない人も多いと思います。
そこで今回、豆腐の種類ごとの違いについて、カロリーや栄養、用途、特徴などを詳しくまとめていきます。
豆腐の種類ごとの特徴
まずは豆腐の種類ごとの違いについて大まかに見ていきましょう。
木綿豆腐 | 絹ごし豆腐 | |
---|---|---|
製法 | 容器に豆乳とにがりを入れて固めた後、圧力をかけて水分を抜く | 容器に豆乳とにがりを入れて固める |
食感 | 表面はザラザラ、やや硬くしっかりとした食感、崩れにくい | きめが細かい、柔らかくなめらか、崩れやすい |
味 | より強い豆腐本来の味、味がしみやすい | やや水っぽい、ほのかな甘味 |
栄養 | たんぱく質・脂質・ミネラルが多い | ビタミンはやや多いがカルシウムが少ない |
適した調理法 | 加熱調理(焼く・煮る・揚げる) | そのまま食べる |
具体的な料理 | 豆腐ハンバーグ、厚揚げ、鍋、麻婆豆腐 | 冷奴、サラダ、湯豆腐 |
豆腐は種類による違いを簡単に説明すると、
製法の工程で“圧縮して水分を抜くかどうか”というところにあります。
原料自体は全く変わらないので、
その特性や構成される栄養素などが劇的に違うなんてことはありません。
絹ごし豆腐から水分を抜いたものが木綿豆腐で、
これにより木綿豆腐は水っぽさが減ってしっかりとした食感になり、
栄養は水溶性のものが流出する代わり他は凝縮されます。
“ソフト豆腐”は絹ごし豆腐から少しだけ水分を抜いたものなので、
木綿豆腐と絹ごし豆腐の中間のものです。
豆腐の種類ごとのカロリー・栄養
続いて、カロリーや栄養について詳しく見ていきましょう。
豆腐1丁(300g)の種類ごとのカロリーや栄養素について表にまとめました。
木綿豆腐 | 絹ごし豆腐 | ソフト豆腐 | |
---|---|---|---|
カロリー | 216Kcal | 168Kcal | 177Kcal |
たんぱく質 | 19.8g | 14.7g | 15.3g |
脂質 | 12.6g | 9g | 9.9g |
炭水化物 | 4.8g | 6g | 6g |
水分率 | 86% | 89% | 88% |
ビタミンE | 0.6mg | 0.3mg | 0.3mg |
ビタミンB1 | 0.21mg | 0.3mg | 0.21mg |
ビタミンB2 | 0.09mg | 0.12mg | 0.09mg |
ビタミンB6 | 0.15mg | 0.18mg | 0.21mg |
葉酸 | 36μg | 33μg | 30μg |
カリウム | 420mg | 450mg | 450mg |
カルシウム | 360mg | 129mg | 450mg |
鉄 | 2.7mg | 2.4mg | 2.1mg |
亜鉛 | 1.8mg | 1.5mg | 1.5mg |
マグネシウム | 93mg | 132mg | 96mg |
注目すべき点についてまとめると以下の通り。
- カロリーは『木綿豆腐>ソフト豆腐>絹ごし豆腐』
- 木綿豆腐は水分が少ない分たんぱく質や脂質が多く高カロリー
- 木綿豆腐のビタミンEは他より2倍多い
- 絹ごし豆腐のカルシウムは他より著しく少ない
- マグネシウムは絹ごし豆腐が多い
- 他のビタミン・ミネラルについては木綿豆腐がやや少ない傾向にある
木綿豆腐は水分を絞って成分を圧縮しているため、
ビタミンは水分と一緒に流出するものもありますが、成分は詰まっています。
その分高カロリーですが、
“たんぱく質”や“カルシウム”などの重要な栄養素が含まれているため一長一短といったところ。
たんぱく質の補給を重視するのなら木綿豆腐、
ダイエットのためにカロリーを減らしたいという場合は絹ごし豆腐やソフト豆腐がおすすめです。
ただ、カルシウムは現代の食生活で不足しがちな上に健康に欠かせない栄養素なので、
ダイエットのためには絹ごし豆腐よりソフト豆腐の方を個人的におすすめします。
ちなみに豆腐の栄養効果についてもまとめているので、こちらをご覧ください。
https://yase.tech/1650.html