おかゆと言えば、消化に良いため、食欲がない時や体調が悪い時に重宝する食事です。風邪をひいた時の代表的な食べ物でもあります。
そんなおかゆですが、ダイエットに効果的と『おかゆダイエット』なるものを提唱する人もいるそうです。
しかしこの手の『〇〇ダイエット』は無数にあるため、本当に効果があるのか懐疑的な人は多いのではないでしょうか。
はじめに結論を言うと、おかゆは栄養素的には普通の白米と変わらないので、おかゆを食べたからと言って痩せることは絶対にないでしょう。
ダイエット目的でおかゆばかり食べるのはオススメしません。
ただ、ダイエットに利用することはできます。
今回はおかゆのカロリーやダイエットでの活用の仕方などを解説していきます。
目次
おかゆのカロリー
まず、おかゆのカロリーについて見ていきましょう。
おかゆ1杯のカロリー
おかゆは米と水の割合によってお茶碗一杯分のカロリーは異なりますが、
今回は一般的な五倍粥(全粥)のカロリーを見ていきましょう。
五倍粥とは、米1に対し水5の割合で作るおかゆです。
ご飯と水だと1:3くらいの割合になります。
このお粥はお茶碗1杯分で約180Kcal程です。
ちなみに、米1/3合(50g)、ご飯100g強くらいの材料で作るとお茶碗一杯分くらいになります。
普通のご飯との比較
普通のご飯をお茶碗1杯分(160g)食べると、大体270Kcal程になります。
なので、同じくらいの量でも、
お粥にするとカロリーは約30%ダウン。
ご飯を2/3程まで減らしたのと同程度のカロリーになるということです。
ちなみに、お粥1杯のカロリーは、コンビニおにぎり1個分と同程度のカロリーです。
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おかゆのダイエット効果について
では、おかゆがダイエットに効果的なのか否かというのを見ていきましょう。
カロリーが抑えられる
おかゆがダイエットにおいて役立つ点としては以下の2つ。
- 重量の割に低カロリー
- おかずが自然と低カロリーになる
前述しましたが、
普通のご飯と同じくらいの量でもカロリー30%OFFと、大幅にダウンします。
またそれだけではなく、
おかゆは肉や揚げ物などの脂っこいものとは合わないので、
自然とおかずのカロリーも低くなります。
梅干しや卵、鶏肉、鮭などが代表的です。
おかゆに特別なダイエット効果はない
おかゆはたしかに食事のカロリーを抑えるのに役立ちます。
しかし、それ以外に特別なダイエット効果はありません。
たとえばおかゆのダイエット効果について、以下のことが述べられることがあります。
- おかゆは体が温まるので、代謝がアップして痩せる体質になる
- おかゆは消化が早いので脂肪になりにくい
しかしこれらの「代謝アップ」や「〇〇は脂肪になりにくい」などは、
インチキダイエットの常套句となっている文言です。
一時的に体が温まったとしてもダイエットには何の影響もありませんし、
脂肪の増加量は消化速度に関係なく食品のカロリーによるものです。
ご飯でもおかゆでも、摂ったカロリーが同じくらいなら同じくらい脂肪になります。
おかゆダイエットに限らず、
世の中にはカロリー以外の概念を持ち出すインチキダイエットが山ほどあるので注意しましょう。
おかゆはあくまでカロリーコントロールの手段の一つ
おかゆで摂取カロリーを抑えることはダイエットに役立つでしょう。
しかし、あくまでカロリーコントロールの手段の一つに過ぎず、
「おかゆを食べれば痩せる」なんて単純なものではありません。
“おかゆはご飯の2/3のカロリー節制になる”と知っておけば役立つ場面もあると思いますが、
おかゆでダイエットをするとは思わないことです。
たとえば、毎日の夕食のご飯をおかゆに変えて、
カロリーを100Kcal程減らせたとしましょう。
脂肪1Kgを落とすには7200Kcalを消費しないといけないため、
数ヶ月はかかります。
この間毎日おかゆを食べ続け、
さらに痩せたのを維持するためにも今後ずっと続けていかなければなりません。
特定の食品に頼るというのはこういうことです。
おかゆだけでカロリー収支をコントロールし続けるなんてことは不可能です。
栄養も偏るので、筋肉が落ちたり、肌が荒れたり、日常生活に支障が生じたりするかもしれません。
ダイエットに良いという食品はいくらでもあります。
- 鶏肉は低カロリー・高たんぱく
- ヒレ肉は他の部位より低カロリー
- 果物は栄養豊富で低カロリー
ダイエットが上手い人はこういった知識が豊富で、
栄養バランスを考えながらカロリーコントロールをしています。
特定の食品にのみ頼るということは絶対にしません。
ちなみに、食事に関するダイエットの基本知識はこちらにまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。