顔のむくみの原因、及び、顔のむくみを簡単に取る方法をご紹介します。
何故、朝起きると顔がパンパンに浮腫(むく)んでしまうことがあるのでしょうか?
この記事で、むくみが生じる根本的な原因を知り、むくみが生じた時にすぐさま対処できるようにしましょう。
目次
“むくみ”の概要
『むくみ(浮腫)』は日頃よく聞く言葉かと思いますが、
「“むくみ”は一体何者なのか?何故体が腫れてしまうのか?」ということをお話します。
むくみは“水分”によって引き起こされます。
恐らくこのことはご存じの方が多いでしょう。
では、その水分はどこから来て、
どういうメカニズムで身体の一部だけを腫らしてしまうのでしょうか?
その答えは細胞周辺の水分の流れの様子にあります。
“むくみ”のメカニズム
下の図は、以下の流れを示しています。
①血管(動脈)からにじみ出た水分が細胞に養分や酸素を運搬
②細胞の活動で生じた老廃物や二酸化炭素を取り込んで一部が静脈から排出
③または、リンパ管からも排出される
そして、血管から出て細胞を覆っている水分を“細胞間質液(組織液など)”と呼びます。
細胞間質液は①②③によって増減しますが、
通常これらのバランスは保たれています。
しかし、何らかの原因で①が増えたり、②③が減ることで
細胞間質液が増えて“むくみ”が生じるのです。
顔のむくみの原因
次に、顔のむくみの具体的な原因について見て行きましょう。
顔のむくみは基本、
朝に症状が現れて、時間が経つにつれ治っていきます。
顔のむくみが朝生じる理由
顔から下に向かって静脈やリンパは流れているため、
日中の生活では重力の影響でこの流れは促進されています。
しかし、寝ている間は顔から足にかけて水平のため、
重力の影響をほとんど受けません。
そのため日中よりも細胞間質液が溜まりやすく“むくみ”が現れます。
また、顔は他の部位よりも皮膚が薄いため、
浮腫が現れやすいとも言われています。
これが、朝に“むくみ”が生じる原因です。
また、同様に日中は下半身の静脈の流れは重力に逆らっているため、
夜になるに連れて足にむくみが現れます。
さて、顔のむくみの原因は“重力の影響を受けない”ということでしたが、
朝の顔のむくみを増長させてしまうものがあります。
それは『アルコールの摂取』です。
アルコールの摂取と顔のむくみの関係
普段“むくみ”とは無縁な人でも、
飲み会でお酒をいっぱい飲んだ翌朝、顔、特に“まぶた”がパンパンに腫れ上がった、
そういう人は少なく無いと思います。
これは、お酒を飲んで体内の水分が過剰の状態で寝たため、
普段よりも朝、顔が浮腫みやすい状態だったのです。
では、何故飲酒によって体内の水分が増えるのか?
お酒を飲むと尿が近くなると思いますが、
これはアルコールに“脱水効果”があるためです。
なので、アルコールによって体内の水分量は減りそうですが、
そういうわけではなく、ここから続きがあります。
水分を排泄した後は喉が渇くため水分補給をします。
この時、
アルコールの影響で体内の水分量を正常に判断する機能が麻痺しているため、
水分を過剰に摂取してしまいます。
このため、飲酒をすると体内の水分量が増加するのです。
また、アルコールには血管を拡張するという性質もあるので、
動脈から出て行く水分、細胞間質液の量が増え、これもむくみの要因となります。
この他のむくみの原因
この他にもむくみの原因は、以下のものがあります。
- 筋肉の衰え
- 冷え
- 塩分の摂り過ぎ
- たんぱく質の不足
- 自律神経の乱れ
- 内臓疾患
しかし、これらは顔のむくみに限らず、
あらゆる部位のむくみに関係しています。
そのため本題とは少し逸れるので割愛しますが、
興味があったり、他の部位のむくみも気になる人はこちらをご覧ください。
顔のむくみの解消法
さて、続いて顔のむくみの解消法です。
まず『顔が浮腫んでしまう前の予防法』についてお話します。
顔のむくみの予防法は無いのか?
顔のむくみの原因の根本は“横になって寝る”ということなので、
このことに関して直接的な予防法はあまりありません。
強いて言うなら、
『寝る前にアルコールの摂取や水の過剰摂取を控える』。
また、後述する『リンパマッサージ』をすることでむくみを軽減できるとも言われています。
顔のむくみを取る方法
では、顔が浮腫んでしまった時の解消法についてです。
顔が浮腫んでいるのは、
静脈やリンパの流れが滞っていたり、体内の水分が過剰であるからでしたね。
これらを解消するのが顔のむくみを取るポイントとなります。
具体的な解消法は以下のものです。
- 入浴する
- 蒸しタオルで顔を温める
- 運動する
- リンパマッサージ
- 放置する
入浴する
お風呂に浸かり体温を上げると、
血流が促進され、汗をかきます。
静脈の流れの促進とともに、水分の排出ができます。
半身浴程度で結構です。
蒸しタオルで顔を温める
これも入浴と同様に血流(静脈の流れ)の促進ですね。
ちなみに、蒸しタオルの作り方は、以下のとおり。
■蒸しタオルの作り方
- タオルを水で濡らし軽く絞る
- そのまま電子レンジに入れて500W or 600Wで1分温める
水加減とかは最初は適当で構いません。
失敗してもやり直せばいいだけの話なので、
ネットで調べるより実際にやってみる方が早いです
運動する
これも入浴と同様、
血流の促進と発汗効果でむくみを取ります。
リンパマッサージ
読んで字のごとく、
リンパをマッサージすることでリンパの流れを促します。
詳しい方法については以前記事にしたのでこちらを御覧ください。
⇒リンパマッサージの方法
放置する
特に何もしなくても、
重力によってリンパや静脈の流れを促されて顔のむくみは解消されます。
よっぽど水分過剰でもない限り、
大抵は昼ごろには収まっているはずです。
あとがき
以上、朝の『顔のむくみの原因』と『顔のむくみを取る方法』でした。
今回は顔のむくみに限った話でしたが、
もしも顔だけではなく他のあらゆる部位に関するむくみの悩みがあるなら、
こちらでむくみの“大本”について知りましょう。
⇒むくみの原因&むくみをとる方法
また、顔のむくみを取ると顔を小さくすることができますが、
顔が大きくなってしまう原因は他にも様々あります。
今回の記事に関連して、
顔を小さくする方法についてもまとめたので、こちらもご覧下さい。