食品・食材

ワインは低糖質・低カロリーだが太る?ダイエット中の飲み方について

ワインといえば糖質がほとんど含まれておらず低カロリーで太りにくいと言われることがあります。

アルコールはエンプティカロリーでどれだけ飲んでも太らないという人までいますからね。

しかし、ワインもカロリーの元になるので摂取すればカロリー分は脂肪になります。

今回はワインのカロリーの詳細や他のお酒と比べた時の太りやすさなどについて解説していくので、お酒好きの人はぜひ参考にして下さい。

ワインのカロリー

まずはワインのカロリーについて見ていきましょう。

各種ワインのカロリー

ワインには色んな種類がありますが、
それぞれの一杯あたりのカロリーは以下のとおりです。

  • 赤ワイン(80g):58Kcal
  • 白ワイン(80g):58Kcal
  • ロゼワイン(80g):62Kcal
  • スパークリングワイン・シャンパン(80g):80Kcal
  • ノンアルコールワイン(80g):16Kcal

ワインのカロリーは大体が糖質とアルコール度数に左右されますが、
糖質は種類に限らず少量なのでアルコール度数にほぼ比例します。

赤ワインと白ワインはこれらに大差がないのでカロリーは同程度、
ロゼワインは若干糖質が、スパークリングワインはアルコール度数が若干高くなるため
赤・白ワインよりもカロリーは少しだけ高くなる傾向にあります。

ノンアルコールワインはアルコール度数が1%未満なので、
極めて低カロリーです。

ワインは銘柄などによってアルコール度数も変わってくるので、
これらはあくまで目安と考えてください。

ちなみに上記のカロリーは赤・白・ロゼワインはアルコール度数11%程度、
スパークリングワインは12%程度です。

ワインのカロリー成分

続いて、ワインのカロリー成分について見ていきましょう。

食品のカロリーは三大栄養素によってカロリーが決まりますが、
お酒の場合はそれにアルコールのカロリーが加わります。

■赤ワイン1杯(80ml)のカロリー成分

  • たんぱく質:0.16g(0.6Kcal)
  • 脂質:0g(0Kcal)
  • 炭水化物:1.2g(4.8Kcal)
  • アルコール:7.4g(54Kcal)

たんぱく質・脂質・糖質(炭水化物)は極微量のため、
カロリーはアルコールが大部分を占めます。

お酒は糖質がほぼ0なので太りにくいと思われがちですが、
糖質1gあたり4Kcalなのに対し、アルコール1gあたり7Kcalなので、
アルコール度数が高いものは高カロリーとなり太りやすいお酒と言えます。

たまに「アルコールはエンプティカロリー(体に蓄積しないカロリー)だから太らない」
と言われたりしますが、これは間違いです。(詳しくは後述します)

他のお酒とのカロリー比較

続いて、ワインのカロリーを他のお酒と比較してみましょう。

  • ワイン1杯(80ml):58Kcal
  • ウイスキー シングル(30ml):71Kcal
  • ビール1缶(350ml):140Kcal
  • 日本酒1合(180g):196Kcal
  • 焼酎1カップ(200g):220Kcal

ワインはビールと比べたらアルコール度数が高いのですが、
お酒全般の中では低い方なので、容量あたりのカロリーもその分低くなります。

また、ワインはビールみたいにガブガブ飲むものではないため、
1杯あたりの量、1回の食事で飲む量はそこまで多くなることはありません。

ビールはアルコール度数が低いため容量あたりのカロリーは最も低いのですが、
その分何杯も飲んでしまいがちなので、結局お酒の中でも高カロリーになってしまう傾向にありますからね。

容量あたりのカロリーが低く、1回の食事で飲む量が少ないワインは
ダイエット中に飲むお酒としてはおすすめです。

ワインも飲み過ぎたら太るのでダイエット中は要注意

糖質がほぼ含まれず低カロリーなワインですが、
飲み過ぎたら太るということはきちんと頭に入れておきましょう。

アルコールは“エンプティカロリー”と言われ、
「体に蓄積しないのでどれだけ飲んでも太らない」と勘違いしている人もいますが、
カロリーとして換算されている以上、摂取したらカロリー分の脂肪になります。

そもそもエンプティカロリーとは“栄養がほとんど含まれないカロリー成分”のことを指すので、
むしろ体に悪いものを指すことが多いのです。

そしてアルコールは太りやすいと言うだけでなく、
中性脂肪のもとになるため過剰摂取をすると健康にも悪影響を及ぼします。

中性脂肪が増えるとコレステロールが増え、
動脈硬化の後に脳疾患や心疾患になるリスクが増えるのです。

詳細:中性脂肪を基準値まで下げるには?高い原因&食事・運動の方法

ワインは他のお酒と比べてカロリーは抑えられますが、
1本(750ml)飲み干すとそれだけで500Kcalを軽く超えてしまいます。

頻繁にワインを飲んでいたり、1回の食事で大量に飲んでいたら当然太ってしまうでしょう。

お酒自体が太りやすいものであり、
あくまでワインはお酒の中ではマシな部類であるというだけです。

このことをきちんと理解して、
ワインに限らずお酒の飲み過ぎには気をつけましょう。

あとがき

以上、ワインのカロリーについて詳しく解説していきました。

今回の記事をまとめると以下のとおりです。

  • 赤・白・ロゼワインは1杯で60Kcal前後、スパークリングワインは約80Kcal
  • ワインはお酒の中ではアルコール度数が低く、1回に飲む量が少なくなる傾向にあるので、カロリーを抑えることができる
  • ワインは糖質がほとんど含まれていなくてもカロリー分は太るので飲み過ぎには注意
  • アルコールは飲みすぎると中性脂肪のもとになり、健康も害しやすい

ちなみに他のお酒についても詳しくまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。

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著者プロフィール
テク

テク

元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
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