ランニングは一般的にカロリーが最も効率的に消費できる有酸素運動なので、ダイエットに非常に効果的です。
そんなランニングですが、いつ行うべきか悩む人は少なくありません。
食前と食後のどちらが良いのかということですね。
ランニングのタイミングでダイエット効果を高めることができると思われているようです。
ただ、あらかじめ結論を言えば、「結局長く続けられるなければ意味が無いので、自分の生活スタイルに合ったタイミングがベスト」という答えになります。
今回はこの結論に至る過程を解説するために、
- 脂肪燃焼効果
- 運動のパフォーマンス
- 食欲の抑制
などのダイエットに関係する要素について、
運動のタイミングがどのように影響するかを説明していきます。
食事とランニングの順番で何が変わるのか?
1.脂肪燃焼効果について
食前に運動をすると脂肪がよく燃えてダイエットに効果的と言われることがよくあります。
しかし、実際には食前の運動で脂肪が燃えてもその分食事で脂肪が増えやすいので、
ダイエットにおいて全く意味がありません。
また、食後の場合は運動による脂肪減少量は劣りますが、
血糖値を下げることができるため食事による脂肪増加を抑制することができるのです。
イメージとしては以下の通り。
- 食前の運動:運動中に脂肪は多く燃焼されるがその後の食事で脂肪が増えやすい
- 食後の運動:運動では脂肪よりも糖が多く使われるが脂肪の増加を抑制できる
つまり、ランニングは食前にしようが食後にしようがダイエット効果(脂肪の増減)は変わらないということです。
こちらにより詳しい説明をまとめています。
2.運動のパフォーマンス
食前の運動は血糖値が低い状態なので、
エネルギーが生み出せず十分なパフォーマンスを発揮できないことがあります。
一方、食後の運動は激しくしすぎると脇腹が痛くなることもありますが、
ランニング程度の運動であれば稀ですし、食後はエネルギーが蓄えられているので食前よりも高いパフォーマンスを発揮できます。
食前の運動は体が重く感じたり、長い距離を走るのがきつく感じたりすることもあるので、
運動のパフォーマンスという点では若干食後の運動に分があります。
3.食欲の抑制
ランニング後は食欲が抑制されるため、
食前にランニングを行うことで食事量を減らすことができます。
夕食をついつい食べすぎてしまうと言う人などは夕食前のランニングがおすすめです。
一方、食後にデザートをダラダラと食べてしまうという人は、
食後にランニングすることでこれを断つことができます。
どちらも食事やデザートなどの摂取カロリーを減らすのに効果的と言えるでしょう。
ランニングは自分に合ったタイミングで行うのがベスト
食前と食後のランニングで脂肪の増減は関係ないので、
主に「運動のパフォーマンス」と「食欲の抑制効果」が判断材料となります。
ただ、これらも食前と食後で決定的な違いがあるというわけではないので、
自分に合ったタイミングで行うのがベストという結論になります。
時間が押してくるとやる気がなくなってくるという人は食前に、
明るい時間だと人の目が気になってしまうという人は食後に、というような決め方でも構いません。
結局、有酸素運動は長期間続けられないと意味が無いため、
自分が続けられそうなやり方がベストなのです。
ただ、ランニングを行うタイミングは毎回その日の気分で決めず、
食前なら食前、食後なら食後と統一した方が習慣化しやすいのでおすすめです。
自分の生活スタイルや性格の場合はどちらが向いているのかを考えてから決定しましょう。
ちなみに、ランニングダイエットの方法やポイントについても詳しくまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。