食品・食材

寒天ダイエットの効果的な方法|1日の内いつ・何g食べるべきか?

水ようかんや杏仁豆腐など、デザートの凝固剤によく使われる「寒天」。

寒天は低カロリーで食物繊維が豊富という性質があるため、ダイエット食品として非常に優秀であるという側面があります。

今回は寒天をどのようにダイエットに活用すべきか、その方法についてご紹介します。

寒天のカロリー・栄養

まずは寒天のカロリーや栄養素について見ていきましょう。

寒天のカロリー

  • 寒天100g(ゼリー状):3Kcal

※液体100gに2~4g程度の粉末寒天、角寒天を溶かして固めたもの

寒天は粉末状のものと角寒天がありますが、
1食あたり数g程度用います。

そのカロリーは3Kcalと極々微量なのでほぼ0Kcalと思って構いません。

寒天の栄養

寒天の栄養素についてですが、成分の80%が“食物繊維”で構成されています。

原料は海藻の“テングサ”なのでミネラルもわずかに含みますが、
たんぱく質や脂質、糖質は全く含みません。

低カロリーでなおかつ普段不足しがちな食物繊維が補給できるという点が
寒天ダイエットのポイントです。

寒天食品のカロリー

具体的に寒天を用いた食品、デザートのカロリーについて見てみましょう。

  • ところてん1パック(150g):3Kcal
  • 寒天ゼリー(80g):40Kcal
  • 水ようかん1個(100g):130Kcal
  • 杏仁豆腐1人前(100g):154Kcal

寒天自体はほぼ0Kcalなので、
これらのカロリーの大部分は寒天以外のカロリーによるものです。

ゼリーはジュースや砂糖、
水ようかんは小豆や砂糖、
杏仁豆腐は牛乳や砂糖のカロリーです。

ただ、ケーキやアイスクリームなどが簡単に300Kcalを超えるのを考えると、
これらの食品のカロリーは半分未満で極めて低カロリーなのが分かりますね。

ちなみに、ゼリーは通常“ゼラチン”を用いますが、寒天でも作ることができます。

食物繊維を補給できるという点が優れていますが、
ゼリー本来のプルンとした食感や弾力がなくなりますし、カロリー自体はほとんど変わりません。

さらに詳しい寒天とゼラチンの違いについてはこちら。

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寒天ダイエットの効果的な方法

続いて寒天ダイエットの方法についてご紹介します。

まずダイエットの前提として知っておかないといけないのが、
特定の栄養素・食品を摂っただけで痩せるということはなく、
結局はカロリーの収支によって成否が決まるということ。

つまり、寒天ダイエットの場合は、
寒天を食べる代わりに“摂取カロリーを減らさないと痩せない”ということです。

食物繊維は摂るだけで脂肪が減ったり、
消費カロリーが上がったりするような魔法の栄養素ではありませんからね。

では具体的な寒天ダイエットの方法について説明していきますが、
方法として挙げられるのは2つです。

方法1.食事に寒天を混ぜる

お米を炊く際に粉末寒天を混ぜたり(1合あたり1gが目安)、
スープやサラダに春雨感覚で糸寒天を入れたりします。

食物繊維は食欲の低減や血糖値を抑制効果があるため、
食べ過ぎを防いで脂肪の増加を抑えることができるのです。

ただし、1食で数g程度食物繊維を摂ったからといって、
そこまで大きな効果は見込めません。

食物繊維の補給により便秘改善やコレステロール値を下げる効果見込めるので、
健康に良いのは間違いないのですが、これだけで実感できる程のダイエット効果は得られないでしょう。

なので意識的に食事量を減らすということも必要になります。

方法2.間食や食後のデザートに寒天

一般的なデザートと比べると、
寒天を用いたデザートは圧倒的に低カロリーです。

普段間食や食後のデザートを頻繁に食べるという人は、
それを寒天のデザートに変えることで大幅な摂取カロリー削減になります。

特におすすめなのはゼリーです。

果汁100%のジュースでも、
ゼリーにしたらわずか40~50Kcal程度にしかなりません。

食物繊維だけでなくビタミンやミネラルなども補給できますからね。

ただ、普段間食などしない人がただ寒天のデザートを食べただけだと
余計にカロリーを摂取することになるので、
痩せることはできません。

繰り返しますが、
摂取カロリーを減らさないと痩せないということはしっかり頭に入れておきましょう。

1日の内何g寒天を食べるべきか?

最後に寒天はどれくらい食べれば良いのかということですが、
1日の食物繊維の摂取量をベースに考えましょう。

1日に必要とされる食物繊維は約20gですが、
日本人は平均15g前後、若い世代の人は10~15g程しか摂取できていないのが現状です。

寒天は食物繊維が80%程なので、
寒天で5~10g程度の食物繊維を摂取するために、
1日“6g~12g”食べるようにするといいでしょう。

ただ、本来の食物繊維の食材、野菜や果物、海藻などは他にもビタミン・ミネラルを含むため、
寒天だけに頼るのではなく本来の食品もしっかり摂るのが望ましいです。

あとがき

以上、寒天ダイエットの方法について詳しく説明していきました。

現代の食生活で不足しがちな栄養素の「食物繊維」を、
カロリーほぼ0で摂取できるというのが寒天の大きな強みです。

ダイエットに活用しやすい食品なので非常におすすめです。

ただ、寒天に限らず食べたら痩せるというような食品はないので、
あくまでダイエットはカロリーベースで考えるのが重要になります。

そう考えると多少なりとも食事制限は必要です。

食事制限の方法についても詳しくまとめているので、
ぜひこちらも参考にして頂ければなと思います。

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著者プロフィール
テク

テク

元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
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