果物は「低カロリーで健康に良い」というイメージがある人は多いと思います。
実際に果物は果糖が多く甘い割に、ダイエットや健康・美容に効果的です。
では果汁ジュースはどうでしょうか?
今回はオレンジジュースのカロリーや栄養について見ていき、他の飲み物と比べて“どの程度のカロリーなのか”、“健康に良いのか悪いのか”解説していきます。
オレンジジュースのカロリーについて
各種メーカーのオレンジュースのカロリー一覧
各種メーカーごとのオレンジジュース、コップ一杯分のカロリーをまとめました。
- キリン トロピカーナ 100%オレンジ(果汁100%):94Kcal
- ポンジュース(果汁100%):88Kcal
- Doleオレンジ100%(果汁100%):90Kcal
- アサヒ飲料 Welch’s(ウェルチ) オレンジ(果汁100%):108Kcal
- サントリー なっちゃん! オレンジ(果汁40%):88Kcal
- アサヒ飲料 バヤリースオレンジ(果汁20%):86Kcal
85~110Kcalと幅がありますが、
だいたい200mlあたり90Kcal前後と考えてよいでしょう。
その場合のサイズごとのカロリーは以下の通り。
- 160ml缶:72Kcal
- 200mlパック:90Kcal
- 350ml缶:158Kcal
- 500mlペットボトル:225Kcal
- 1Lペットボトル:450Kcal
- 1.5Lペットボトル:675Kcal
- 2Lペットボトル:900Kcal
ちなみに1日の内に人が摂取する飲み物の量は1.2L程度。
つまりオレンジジュースのみを飲んでいると、
それだけで500Kcalを軽く超えてしまいます。
他の飲み物との比較
次にオレンジジュースのカロリーを他の飲み物と比べてみましょう。
代表的な飲み物のカロリーをグラフにまとめると以下の通り。
※オレンジジュースは『果汁ジュース』に該当します。
りんごジュース、ぶどうジュース、パイナップルジュースなど、
他の果汁ジュースもオレンジジュースと同様、200mlあたり90Kcal前後です。
コーラやサイダー、ファンタなどの炭酸飲料と変わりません。
ただ、牛乳や豆乳、ヤクルト、カフェオレ、ココアなど、
オレンジジュースよりも高カロリーな飲み物はいろいろとあります。
しかしそれでも、高カロリーな飲み物に分類されるのは間違いないので、
飲み過ぎには注意すべきです。
ちなみに他の飲み物のカロリーの詳細についてはこちらにまとめています。
オレンジジュースの栄養について
「果物は体に良いというイメージがあるけど、それを使った果汁ジュースも同様のことが言えるのか?」
このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
実際に果物に関しては毎日の摂取量が多い人ほど心筋梗塞や脳卒中の死亡率、糖尿病の発症率が低いことが分かっています。
それでは果物を使用した果汁ジュースも同様に健康に良いのではないか、
このように考えるのは自然です。
しかし実は、糖尿病のリスクを下げる果物とは対象的に、
果汁ジュースは糖尿病のリスクを上げることがわかっています。
果汁ジュース100%のものでも、果物の成分が100%含まれているわけではありません。
果物の不溶性食物繊維はほとんどが取り除かれていますし、
ビタミンもジュースにする過程の加熱処理で少なくなってしまっているものもあります。
果物は全般的に血糖値を上げる“果糖”が豊富ですが、
それ以上に血糖値を抑える“食物繊維”が糖尿病のリスクを下げてくれるのです。
しかし果汁ジュースになると糖尿病予防に重要な食物繊維がなくなってしまいます。
これが果汁ジュースが糖尿病のリスクを上げる原因ではないかと考えられます。
コーラなどの炭酸飲料と比べると、
ビタミンやミネラルが含まれる分、まだマシです。
しかしそれでも果物を食べるのと同じ感覚でオレンジジュースを飲むのは健康に悪いということは、しっかりと抑えておきましょう。
ちなみにオレンジジュースに関連して、
みかんのカロリーや栄養についてもまとめているのでぜひこちらもご覧ください。