食事法

週末1日プチ断食ダイエットとは?効果・メリットまとめ

短期的に体重を落とす上で最も効率的な方法が“断食”です。

私達は1日の内に食事から水分をKg単位で摂取しているため、これを断つだけでもすぐに1Kg、2Kg簡単に体重が落ちます。

ただし、普通に断食するのでは栄養が摂れないので健康を害しますし、日常生活に支障が出ます。

これを考慮した断食の方法が週末に1日だけ断食を行う“プチ断食”です。

今回はプチ断食の効果やメリットについて説明していきます。

週末1日プチ断食ダイエットとは?

断食には人それぞれの生活習慣、体調などによって適した方法・期間があります。

その中でも特に取り組みやすいカジュアルな断食が、
「週末の1日(土曜日)を行う」というものです。

以下のスケジュールで断食を行います。

  • 金曜日;予備断食
  • 土曜日:本断食
  • 日曜日:復食

急に食事内容を変化させるのは胃への負担、そして精神的負担が大きいので、
これを軽減するために断食の前後も使って徐々に変化させるのです。

ちなみに、この断食の具体的な方法についてはこちらをご覧下さい。
週末1日(3日)プチ断食ダイエットの方法・健康的なやり方

さて、続いてプチ断食の効果を、
ダイエット・健康・美容面についてそれぞれ解説していきます。

プチ断食のダイエット効果

断食によって得られる“ダイエット効果”は、主に3つあります。

摂取カロリーの抑制

摂取カロリーを抑える

断食を行うと摂取カロリーが抑えられます。
すると消費カロリーが摂取カロリーよりも多い状態になるため、
足りないカロリーを補うために脂肪が使われます。

ただし、1日の消費カロリーは一般的に1800~2500Kcal程なので、
断食で摂取カロリーを0にしても体脂肪は数百g程度の減少効果しかありません。

また、消費カロリーが全て脂肪の分解に使われるわけではなく、
筋肉の分解などにも使われるため、脂肪の減少量はもっと少なくなります。

恐らく多くの人が想像するよりも少ないのではないでしょうか。

最も効率的なダイエットでも脂肪を落とすのは大変なのです。

宿便排出

宿便排出

本来、腸は『消化』『吸収』『排泄』の作用を担っているのですが、
一般的な食生活では消化・吸収が過剰になり、排泄が十分ではないので“宿便”が溜まります。

この宿便の量は200g~2kgと人によって様々です。

断食を行うことで消化・吸収が抑えられるので、
宿便を排出できるのです。

脂肪が減るわけではないので、本来の意味での“ダイエット”とは意味合いが違いますが、
お腹がすっきりして体重が落ちます。

一時的な体重減少

断食で食事を抑えることで、脂肪以上に落ちるのが“水分”です。

断食をすると面白いように体重が減りますが、
そのほとんどが水分なのです。

例えば塩分や糖質は摂取量に比例して水分が溜め込まれるので、
これらを制限するだけで体内の水分量は減ります。

糖質制限ダイエットですぐに体重が落ちるのはこのためです。

食事をもとに戻すと体重もすぐに戻るので、
これもダイエット効果とは言い難いのですが、一時的にでも体重を落とすことだけを考えるなら断食は極めて効率的なのです。

プチ断食の美容効果

美容効果

断食によって得られる美容効果は、いわゆる“美肌効果”です。

「体の内側からきれいにする」
という言葉をよく聞くと思いますが、断食はこの言葉にピッタリです。

デトックス(毒素排出)を促し体内をきれいにすると、
以下のメカニズムで美肌に繋がります。

体内の臓器が活発に働く⇒新陳代謝が活性化⇒細胞の修復も活発⇒美肌

ニキビ、吹き出物にも効果があります。

ただし、断食は美容に関わる栄養、ビタミン・ミネラル・たんぱく質が断たれるので、
長期的な断食は逆に美容に悪影響を及ぼすので要注意。

プチ断食の健康面の効果

断食は栄養不足で不健康に思われがちですが、
普段不健康な食生活を送っている人にとっては、健康面にこそ一番の恩恵があります。

内臓回復

内臓回復

断食することにより、食べ物の消化吸収を担う臓器を休ませて回復させることができます。

各臓器の病気(大腸がん・痔・肝炎・肝硬変など)のリスクの低減や
機能の活性化が見込めます。

コレステロール値の正常化

肝臓はコレステロール値を調整する働きがあるので、
肝臓の機能が活性化されると、コレステロール値が正常化されます。

また、食事の偏りによって血中コレステロールの濃度が高くなるので、
これを断つことで正常化が図れます。

ちなみに高コレステロールは、
血液がドロドロの状態、つまり血流が悪くなり冷え性や肩こりが引き起こされます。
ひどくなると“動脈硬化”、“心筋梗塞”、“脳梗塞”などに繋がることも。

断食はこれらのリスクを抑えることができるのです。

精神の安定

精神の安定

食事から摂取するブドウ糖が絶たれると、
脂肪が分解されて“ケトン体”という物質がエネルギー源となります。

このケトン体が消費されるとアルファ波が増加して、精神が安定化されるのです。

また、アルファ波が出ているときは集中力がアップしているので、
五感が研ぎ澄まされ、勉強や仕事の能率が上がるとも言われています。

断食が精神修行として用いられていることからも、
精神的な効果が得られることは分かりますね。

プチ断食ダイエットのメリット・デメリット

以上、プチ断食の効果に基づいて、
ダイエットとしてプチ断食を行う場合のメリット・デメリットをまとめます。

プチ断食ダイエットのメリット

メリットとしては主に以下の2つ。

  • 効率的に体重を落とすことができる
  • 健康や美容面でも様々な効果が期待できる

摂取カロリーを抑えるという点で他のダイエットよりも効率的ですが、
何よりも体内の水分が減少することで短期間で大幅な減量効果が見込めます。

そして、現在不規則な食生活をして体に負担がかかっている人は、
特に健康面・美容面での恩恵が期待できます。

プチ断食ダイエットのデメリット

デメリットとしては4つ挙げられます。

  • 休みの日を費やす必要がある
  • 精神力・忍耐力が必要
  • リバウンドのリスクが高い
  • 脂肪を落とすという意味ではそこまで効率が良くない

最初の2つについては説明不要だと思うので、
“リバウンドのリスク”“脂肪減少効率”の説明をします。

そもそもダイエットは痩せたら終わりではなく、
痩せた状態を維持するためには継続は不可欠です。

痩せればその分1日の消費カロリーが減るため、
元の生活に戻せば前の体重に戻ってしまうのです。

詳細:食事制限や運動を辞めると体重が元に戻る理由

なので、プチ断食で痩せることができたとしても、
これを維持するために続けないといけません。

プチ断食は手軽にできるものではなく続けるのは困難なので、
リバウンドしやすいと言えます。

そして、プチ断食は簡単に体重を落せますが、
脂肪を落とすという意味ではそこまで効率が高いわけではありません。

週に一回なので、1日あたり300Kcal前後のカロリー節制に当たります。

これなら1日費やして精神力を消耗させるよりも、
毎日300Kcal分頑張ったほうが楽です。

あとがき

以上、プチ断食の効果や、メリット・デメリットに関する記事でした。

断食はダイエットとして捉えられることが多くなりましたが、
“ダイエット”というよりもボクサーが行うような“減量”に近い側面があります。

普段食べすぎている人が健康目的で行う場合や、
短期的に体重を落とす必要がある人にはおすすめです。

しかし、真っ当なダイエットではないので、
一般的なダイエッターには到底おすすめできません。

断食のような極端なダイエットで一気に痩せようとする人は多いですが、
メリット以上にデメリットが大きすぎます。

まずはダイエットの基本的な知識を身に付けて、
地道に取り組んでいくのをおすすめします。

是非こちらを参考にして下さい。

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著者プロフィール
テク

テク

元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
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