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「痩せたいけど食事は我慢したくないし、運動をするのも嫌だ。」
こういう人は多いと思います。
このような人が無理して食事制限や運動をしたところで挫折しますし、仮に痩せたとしてもその後生活をもとに戻してしまい体重も元通りになります。
そこでおすすめなのが、日常の中で手軽にカロリーが消費できる行動です。
日常生活の中にはカロリーを消費するチャンスが多くあり、その一つに『お風呂』が挙げられます。
今回、お風呂で本当に痩せられるのか、どれくらいのダイエット効果があるのか、どのようなお風呂の入り方が良いのか、などをご紹介します。
目次
お風呂に入るだけで痩せる?
「ただお風呂に入るだけで本当に痩せるのか?」
当然、お風呂に入るだけでみるみるうちに痩せるなんてことは絶対にありません。
汗や呼気で体重が数Kgほど落ちることもありますが、
これは一時的なものであり、水分補給したらもとに戻ります。
しかし、お風呂に入っていると汗をかくということは、
体温調整が行われているということであり、これにエネルギーが使われているということです。
安静にしている時は基礎代謝分のカロリーしか消費しませんが、
お風呂に入っている時は、基礎代謝+体温調整のカロリーを消費していることになります。
なので少なくとも安静にしているよりはダイエットになるということには違いありません。
問題なのは、お風呂でどれだけのカロリーが消費されるのかということです。
お風呂の消費カロリー
運動や日常の動作の消費カロリーは、運動強度の指標である『メッツ』を用いて計算されます。
メッツとは運動強度の単位で、安静時(1メッツ)の何倍のエネルギーを消費するのかを表す指標となる。消費カロリーの計算に用いられる一般的な指標でもあり、以下の計算式を用いる。
消費カロリー(Kcal)=1.05×メッツ×体重(Kg)×時間(h)
例)体重50Kgの人が30分「ストレッチ:2.3メッツ」をした時の消費カロリー
⇒1.05×2.3×50(Kg)×0.5(h)=60Kcal
要は「安静にしている時の何倍カロリーを消費するのか」というのがメッツの指標であり、
入浴の場合“1.5メッツ”となります。
つまり、安静にしているよりも1.5倍もカロリーを消費するということです。
では具体的に、
お風呂に入った時、安静にしている時と比べてどれくらい多くカロリーを消費しているのでしょうか。
(お風呂の消費カロリー) - (安静時の消費カロリー)について、
1時間の値を体重毎にまとめました。
- 体重40Kg:21Kcal
- 体重50Kg:26Kcal
- 体重60Kg:31Kcal
- 体重70Kg:36Kcal
- 体重80Kg:42Kcal
- 体重90Kg:47Kcal
- 体重100Kg:52Kcal
さらに細かい数値を知りたいという場合は以下の計算機をお使い下さい。
他の運動や動作とのカロリー比較
他の動作や運動とメッツ値を比較すると以下のようになります。
![日常動作のメッツ値](https://yase.tech/wp-content/uploads/2014/12/2018-04-12_155837.jpg)
運動はもちろんですが、
日常的な動作と比べても入浴のカロリー消費効率は悪いです。
しかし、ダイエットで重要なのは継続です。
たとえランニングを1ヶ月続けて数Kg痩せたとしても、
辞めてしまえば1ヶ月で体重はもとに戻ります。
一時的な運動は一時的な減量効果しかないのです。
詳しくはこちらにまとめています。
![](https://yase.tech/wp-content/uploads/2018/01/image-69.png)
いつか辞めてしまう運動よりも、
効率が悪くてもずっと続けられる習慣のほうがよっぽどダイエットに役立ちます。
その点、入浴は手軽に続けることができるので、
運動が嫌いな人や家でくつろいでいる時間が多い人にはおすすめです。
お風呂には消費カロリー以外のダイエット効果はないのか?
ちなみに、お風呂について消費カロリー以外のダイエット効果があると思われがちです。
- 体温が上がるため基礎代謝がアップする
- 血流がよくなり基礎代謝がアップする
などというような情報はよく見かけるかと思います。
お風呂に入ると色々な効能で基礎代謝が上がり、
痩せやすくなるといった感じです。
しかし、このような効果はありえません。
基礎代謝というのは24時間安静にしている時に消費するカロリーのことを指しますが、
お風呂に入っただけで24時間体温が上がったり血流がよくなったりするわけがありませんからね。
「基礎代謝を上げると痩せる体質になる」
というような文言はダイエットにおいて専門知識がない人を騙すためによく使われますが、
実際は基礎代謝を簡単に上げる方法なんてないので例外なくインチキです。
基礎代謝は大部分が体の構成組織(脂肪や筋肉など)の重量で決まるため、
これを上げるにたくさん食べて体を大きくするというダイエットとは逆のことをしないといけないのです。
詳しくはこちらにまとめています。
![](https://yase.tech/wp-content/uploads/2017/10/136975a17edd335b1d25370256db0b5e_s.jpg)
ただ、お風呂はカロリーの消費以外にも、
汗をかくことでむくみの原因にもなる塩分を排出する効果があります。
日本人は塩分の摂取量が多く、
これが高血圧やむくみを引き起こしているので、
お風呂で汗をかくことはこれらを改善する効果があるということです。
お風呂は本当にダイエットに効果的なのか?
想像以上にお風呂のダイエット効果は少ないと思ったのではないでしょうか。
確かにお風呂だけで痩せるのは難しいでしょう。
しかし今ではスマホで音楽を聞いたりビデオや動画を見たりできるので、
これをお風呂で行うだけでカロリーが1.5倍になるのです。
そう考えると、家でくつろいでいる時間を活用しないのはもったいないと感じるのではないでしょうか。
特に長時間の入浴の際は音楽聞き放題、ビデオ見放題のAmazonプライムがとても重宝します。
※長時間の入浴は水分を大量に排出することになるので、入浴前や入浴中の水分補給を忘れずに
また、前述した通りダイエットにおいて重要なのはずっと続けられる習慣を身につけることです。
「毎日1時間運動する」「食事回数を1回減らす」というようなダイエットは、
それだけで効率的に痩せることができるのですが、ほぼほぼ続かないです。
多くの人は一つの方法を習慣化して痩せようとするのですが、
それでは費やす労力が大きくなってしまいます。
大事なのは、小さい習慣を積み重ねて労力を分散させることです。
時間がある人にとっては毎日お風呂に長時間入るという習慣は続けやすいので、
習慣の一つとして取り入れるのをおすすめします。
ちなみに、この他に手軽にできる習慣についてもまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。
https://yase.tech/9872.html