ダイエットの基礎知識

ダイエットで痩せない原因はただひとつ!確実に痩せる方法をご紹介

「ダイエットを始めたけど全く痩せる気配がない」

なんて困っている人は多いのではないでしょうか。

ダイエットを続けても痩せない場合、実は原因はそこまで難しいものではないのですが、ネット上には間違った情報がはびこっているので迷走しがちです。

「3食しっかり食べないと代謝が落ちる」

「痩せないのは体質が原因」

「筋トレしないと痩せない」

「炭水化物さえ摂らなければ太らない」

「良質な睡眠がとれていないと痩せない」

このようないい加減な情報はよく見かけるかと思います。

今回、ダイエットで痩せない本当の原因に加えて確実に痩せる方法をご紹介します。

ダイエットをしても痩せない原因とは?

原因はただひとつ。
カロリーの収支がマイナスになっていないからです。

ダイエットにおいて難しい理論が述べられることがよくありますが、
太るか痩せるかというのは以下の単純なエネルギー保存則によってのみ決まります。

摂取カロリーが多い人は余ったエネルギーを脂肪として溜め込み、
消費カロリーが多い人は足りないエネルギーを脂肪を分解することで作り出す。

摂取カロリーよりも消費カロリーの方が上回っているのに痩せないなんてことは絶対にありません。

それは言うならば、
エネルギーがなにもないところから突如湧き出すということですからね。

では、体質によって人よりも摂取カロリー多くなったり、
消費カロリーが人よりも少なくなったりすることはないのでしょうか?

体質によって摂取カロリーが多くなったり、消費カロリーが少なくなることはない

世の中には体質や病気で食べ物から栄養を十分吸収できないため、
摂取カロリーが少なくなることはあります。

ダイエッターからしたら羨ましく感じるかもしれませんが、
つらい症状なので苦しんでいる人は多いです。

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このように特別摂取カロリーが少なくなってしまうことはあるのですが、
逆に同じものを食べた時に摂取カロリーが人よりも多くなってしまうなんてことはありません。

食べ物のエネルギーを上回るカロリーを摂取することなどできませんからね。

では、人よりも消費カロリーが少なくなることはないのでしょうか?

「3食食べないと代謝が悪くなる」

「よく寝ないと代謝が悪くなる」

「筋トレをしないと基礎代謝が低くなる」

なんて言われたりすることもありますが、
そんな簡単に人間の代謝は変化しません。

代謝は大きく分けると安静にしている時に消費するカロリーの「基礎代謝」、
運動や日常の動作をしている時に消費するカロリーの「活動代謝」に分類されます。

そして代謝が落ちるということは、
少ないエネルギーで体を動かすことができる、いわゆる省エネ状態のことです。

たしかに短期間で体重が一気に落ちた場合など、
人間は飢餓状態となり、「恒常性」という性質のため一時的に省エネ状態になることもあります。

しかし、ちょっと食事を減らしたり睡眠を怠ったからといって、
省エネ状態にすることなんてできるはずがありません。

人間の基礎代謝の大部分は体を構成する組織(脂肪や筋肉)の重量で決まります。

太ったら基礎代謝は上がりますし、
ダイエットで脂肪や筋肉が落ちたなら基礎代謝も落ちる。

ただこれだけです。

そして、筋トレをしたとしても筋肉はそんなに簡単につくものではなく、
少なくとも消費カロリー以上に摂取カロリーを増やして、脂肪と一緒に増やすしか方法はありません。

「基礎代謝を増やす」という行為は、「ダイエットで痩せる」ということと真逆のことだったのです。

つまり、痩せないのは体質が悪いのではなく、
ただ単に「消費カロリー>摂取カロリー」という状態にできていないだけなのです。

痩せる実感を得る前に挫折するケースも多い

中には、実際には痩せているのに気づかないなんて人もいるでしょう。

ダイエットは多くの人が思っている以上に痩せるのに時間がかかるので、
痩せる実感が現れる前に挫折してしまうというケースもあります。

メディアの特集なんかでは、
「1週間で2Kg痩せた」「1ヶ月で5Kg痩せた」なんてダイエット法などが取り上げられるので、
感覚がズレてしまっている人も多いのではないでしょうか。

体脂肪は7200Kcalに相当するので、
真っ当な方法で短期間でKg単位の減量は非現実的ですし、
体重がそれだけ落ちたとしてもそのほとんどが水分や筋肉である場合が大半です。

そんな不健康でリバウンド確実なダイエットに憧れを抱いてはいけません。

最低でも1ヶ月で1Kg程度を目安に徐々に体重を落としていくのが理想です。

ダイエットの本質は痩せる習慣を身につけること

ダイエットにおいて、「食事をできるだけ食べない」や「長時間運動をする」など、
我慢したり頑張ったりするのが大事だと思っている人は多いのではないでしょうか?

実はそれは全くの的外れです。

リバウンド覚悟で一時的に痩せるのであればそれでも構いません。

しかし、「理想の体型を手に入れてそれを維持する」という目標があるのなら、
今すぐに考えを改めて下さい。

ダイエットで痩せたとしても、それを辞めたら確実に元の体重に戻るので、
継続ができないような過度な運動や食事制限では意味がありません。

ダイエットで痩せた時だけでなく、食べ過ぎて少し太ったという場合でも、
普通に過ごしていたら徐々に元の体重に戻っていくものです。

その体重というのは、自分に身についた生活習慣で決まるものなので、
習慣を改善する度に収束する体重が減っていくというイメージです。

このことについてはこちらで解説しています。

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ではなにが大事なのかというと、
痩せたあとでも続けられるような軽い習慣を積み重ねることです。

たとえば、大きく生活を変えなくても、
「夕食のご飯の量を1/3だけ減らす」
「通勤や帰宅時に1駅分歩くようにする」
「お酒の頻度を週1回だけ減らす」
なんて小さいものでも構いません。

一つ一つの習慣では効果が薄くても、
労力が分散されるので習慣にするのはそこまで苦ではないはずです。

そして、これらの習慣が身につくと、
一時的に食べすぎて太ったとしても、自然と元の体重へと戻るようになります。

これこそがダイエットの理想の形なのです。

一見何の努力もしていないような人が体型を維持しているのは、
その体型を維持するための生活習慣が自然と備わっているからです。

手軽にできる生活習慣についてはこちらにまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。

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著者プロフィール
テク

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元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
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