ダイエット法

ライザップでダイエットに成功してもほとんどの人がリバウンドしてしまう理由

専属のトレーナーに指導してもらえる“プライベートジム”はチェーン店、個人経営問わず色々あります。

その中でも『ジムでのダイエット=ライザップ』という印象をがあるほど、世間でのライザップの認知度や信頼度は突出しています。

ライザップは「値段は高いけど確実に痩せられる」といったイメージがある人が多いのではないでしょう。

たしかにライザップの指導に忠実に従えば誰でも効率的に痩せることができるでしょう。

しかしライザップで痩せた人の多くが、体型を維持できずリバウンドしてしまっているという実態があります。

今回、なぜライザップがリバウンドしやすい理由について解説していきます。

ライザップで成功した芸能人の多くはリバウンドしている

本当にライザップはリバウンドしやすいのか、信じられない人もいるかも知れません。

しかし実際にライザップで痩せた芸能人を見てみると分かるはずです。

ライザップに挑戦した芸能人は、広告塔として、仕事として、
身をもってその効果をアピールする必要があります。

痩せるのは当然として、
痩せた体型を維持するのもライザップの信頼性を損なわないために重要なことです。

体型の維持については契約外のことだとは思いますが、
少なくとも一般の人以上に「リバウンドしてはいけない」という意識があるでしょう。

しかしそんな芸能人ですら
多くの人がリバウンドしてしまっているのが実態です。

詳しくはこちらにまとめています。

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調べた芸能人は16人ほどですが、
確実にリバウンドしたと思われるのが6人で約4割。
その他もふっくらしたという人がほとんど。

中にはテレビやメディアの露出がなくなり確認できない人もいるので、
どれくらいの人が体型の維持をできているのかは明確には調べられませんでした。

しかしきちんとキープできているのが確認できたのは極わずかでした。

また、ライザップでリバウンドしてしまったという人の話はネットでよく見かけると思います。

ただこれは不思議なことではありません。

ライザップのメニューは短期間で結果は出ますが、それはリバウンド前提のものなのです。

なぜライザップがリバウンドしやすいのか、解説していきます。

ライザップでリバウンドしてしまう理由

ライザップがリバウンドしやすい理由は主に以下のものが挙げられます。

ライザップがリバウンドしやすい理由

  1. 痩せたら基礎代謝・消費カロリーが下がるため
  2. 生活が急激に変化するため
  3. 期間が限られているため
  4. 体型が維持できる生活を把握できないため

【リバウンドの理由1】痩せたら基礎代謝・消費カロリーが下がるため

これはライザップというより、ダイエット全般に言えることです。

体重や脂肪の増減はいかなる時もカロリー収支で決まるため、
消費カロリーを増やしたり摂取カロリーを減らしたら誰でも痩せることができます。

しかしカロリーコントロールを続けていても、
体重の減少は徐々に収まっていきやがて停滞するでしょう。

また、ダイエットに成功したからといって生活を元に戻すと、体重も元通りになります。

これらは“痩せた分だけ1日の消費カロリーが低下する”のが原因です。

安静時の消費カロリー(基礎代謝)も活動時の消費カロリーも、
どちらも体の組織(脂肪や筋肉など)の重量に比例します。

つまり同じ生活をしても、
ダイエットで痩せていくと脂肪や筋肉の分解とともに徐々に消費カロリーも減っていくということです。

詳しくはこちらにまとめています。

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「ライザップは筋トレ中心のダイエットメニューだから、筋肉がついて基礎代謝が上がる!」

ライザップはこのような謳い文句でリバウンドしないと宣伝していますが、
これは間違いです。

ダイエット中(カロリー節制中)はどんなに筋トレをしたところで、
筋肉は増やせません。

勘違いする人も多いですが、
筋肉は脂肪が変化して増えるのではなく、
食べた食事によって筋肉が作られるわけですからね。

カロリー収支がマイナスの状態だと、
大抵は筋肉増強よりも筋肉分解の方が優位にになります。

あくまでダイエット中の筋トレは、筋肉の減少量を最低限に抑えるという効果しかないのです。

実際にライザップに取り組んだモニターの除脂肪体重(体脂肪以外の重量)を見ると、
これが明らかであるのが分かると思います。

つまり痩せたらその分だけ、
体型を維持するために食事を減らしたり運動量を増やしたりしないといけないということ。

これを失念して痩せる前の生活に戻すと、摂取カロリーが過剰になりリバウンドしてしまうのです。

ライザップがリバウンドしやすいというよりも、
「ダイエットで生活を元に戻すとリバウンドしてしまう理由」の説明ですね。

【リバウンドの理由2】生活が急激に変化するため

ライザップはかなり厳しい食事制限(糖質制限)が強いられます。

芸能人のモニターの例を見ると、
1ヶ月あたり体脂肪2~3Kg減らしているのが分かります。

カロリーに換算すると14000~21000、
1日あたり500弱~700Kcal。

今までの食事から、
ご飯2~3杯分のカロリーを削減するということです。

筋肉などの分解も考慮するともう少し多いでしょうね。

これだけ生活を大きく変化させるとリバウンドするのも当然です。

前述しましたが、
痩せたら1日の消費カロリーは減るので、
痩せた後もある程度の食事制限を続けないと体型は維持できません。

しかしダイエットは過酷なほどストレスは大きくなるものですし、
気は緩みます。

ダイエット時に生活を大きく変化させると、
ダイエットが終わった時、高確率で前の食生活に戻ってしまうでしょう。

【リバウンドの理由3】期間が限られているため

ライザップはコース・料金によって変わりますが、
大体2~4ヶ月の定まった期間のあいだメニューに取り組みます。

しかしそもそも、期間を定めるダイエット自体よくありません。

ダイエットにおいて、
「◯ヶ月だけ頑張ろう!」というように期間を定めて取り組む人は多いですが、
この場合、一時的に痩せれたとしても高確率でリバウンドします。

“この期間だけ頑張る”というように期間が限定されているからモチベーションを保てるという人も多いでしょう。

そういう場合はその期間だけしか頑張ることができず、
期間が過ぎると元の生活に戻ってしまうためリバウンドは必至です。

これは前述した“生活を大きく変化させるため”というのも関連します。

期間を限定する分、
「主食を完全に抜く」「1日10Kg走る」など急に生活を変化させるダイエットをしがちです。

ライザップの場合、期間が決まっているからこそ過酷な糖質制限ができるわけです。

また、ライザップは申し込んだ期間が終了するとサポートがなくなるため、
自分の意思だけで欲求を抑え込んでカロリーコントロールしないといけません。

痩せた分だけ1日の消費カロリーは低くなるため、
体型を維持するのにも努力が必要になります。

5Kg、10Kgと痩せた体重を維持するのは、
普通に痩せるよりもカロリーコントロールが困難でしょう。

ライザップが終わっても体重を維持できる生活ができる人は、
はじめからライザップを利用しなくても痩せれるのではと個人的には思います。

【リバウンドの理由4】体型が維持できる生活を把握できないため

脂肪の増減はカロリー収支で決まりますが、
カロリー収支は生活習慣によって決まります。

ライザップのメニューを実践している期間の生活は、
カロリー収支が大幅にマイナスになっている状態です。

ではライザップでダイエットに成功したとして、
痩せた体型を維持するにはどの程度の生活を送ればいいのか。

これが分からないからリバウンドしてしまうのです。

カロリー収支を少しずつ調整して体重・体脂肪率の変化を観察していれば、
体型を維持するためのカロリー感覚、生活習慣は自然と身につきます。

しかし一時的に頑張るライザップのダイエット法では、
体型を維持するための生活が身につかないのです。

ライザップの期間に行ってきた生活から少しずつカロリー節制を緩めていけば、
体型を維持できる生活をつかめるでしょう。

しかしこれまで述べてきた理由から、これは困難です。

ライザップのサポートでカロリーを無理矢理抑え込んで痩せたわけですが、
自分の意思だけでより細かい調整を行う必要があるわけですからね。

そもそもこの細かいカロリー管理こそが、“ダイエットの本質”だと私は考えています。

「“自分が望む体型”と“生活習慣”を天秤にかけ、長い期間をかけてその落とし所を見つけること」
です。

スリムになるほど1日の消費カロリーは減るため維持するのに辛い生活を強いられます。

どれくらい体型を妥協できるかどれくらいストイックな生活を許容できるか
体重や体脂肪率と自分の生活を比べながら長い期間をかけて答えを見つける必要があるのです。

ライザップのダイエット法はこれとは全く異なり、
ただ短期間で効率的に痩せることだけを追求したものなので、ある意味リバウンド前提の減量のようなものではないでしょうか。

ライザップでリバウンドしてしまう理由まとめ

ライザップで痩せるだけなら一時的な頑張りでなんとかなります。

しかし痩せた体型を維持するには、
より細かくカロリー計算をした上で痩せる前よりもストイックな生活をずっと続けないといけません。

過酷なダイエットを乗り切った後でこれができる人は中々いないでしょう。

また両者は方向性からしてだいぶ違いますからね。

ライザップ=期間限定の一時的な頑張り』
体型の維持=無期限の生活習慣改善』

難易度的にも“ライザップで痩せる”よりも、
“痩せた後の体型を維持する”ことの方が遥かに難しいことだと思います。

そしてこれができる人、理解できている人ははじめからライザップを利用しません。

以上がライザップで痩せた人がリバウンドする理由です。

これをわかった上で、
「とにかく短期間で体脂肪率を落としたい」
「痩せた体型を維持する自信がある」
というような人はライザップを利用するのも良いと思います。

筋トレを取り入れたライザップの減量法は、
筋肉の減少を最低限にとどめて体脂肪率を効率的に落とすという意味では非常に効果的です。

自宅でひとりで筋トレすることも可能ですが、
筋トレ器具やフォームの習得など困難なことも多いですからね。

シックスパッド酵素ダイエットなど、
効果が見込めないダイエット商品よりもずっとお金を使う価値はあると思います。

無料カウンセリング受付中/ライザップ

ライザップ

しかし特別な理由がないのなら、
真っ当な方法でダイエットに取り組むのをオススメします。

ライザップのような期間限定の一時的な頑張りではなく、
生活習慣の改善です。

詳しくはこちらをご覧ください。

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著者プロフィール
テク

テク

元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
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