エア縄跳びとは、紐がついていない縄を跳ぶ運動のことで、通常の縄跳びとは違い室内で気軽に行えるためカジュアルなダイエットとして運動が苦手な人にも好まれています。
しかし、結論から言うと、エア縄跳びはダイエットとして適しません。
というよりも、縄跳び自体がダイエットのための運動として向いていないのです。
恐らく、縄跳びをダイエットにすすめている人は、あまり縄跳びをやったことがない人だと思います。
私はボクシングの練習でよく縄跳びをしていたのでこの運動の特性を知っているのですが、縄跳びで痩せるには困難な理由があるのです。
今回、エア縄跳びの消費カロリーやダイエット効果を交えて解説していきます。
エア縄跳びの消費カロリー
まず、エア縄跳びの消費カロリーについて見てみましょう。
体重と跳ぶペースごとに10分間の消費カロリーをまとめました。
- 体重50Kg
- ゆっくり:77Kcal
- 程々:103Kcal
- 速い:108Kcal
- 体重60Kg
- ゆっくり:92Kcal
- 程々:124Kcal
- 速い:129Kcal
- 体重70Kg
- ゆっくり:108Kcal
- 程々:145Kcal
- 速い:151Kcal
- 体重80Kg
- ゆっくり:123Kcal
- 程々:165Kcal
- 速い:172Kcal
ちなみに、これら消費カロリーの計算はメッツを用いています。
メッツとは運動強度の単位で、安静時(1メッツ)の何倍のエネルギーを消費するのかを表す指標となる。消費カロリーの計算に用いられる一般的な指標でもあり、以下の計算式を用いる。
消費カロリー(Kcal)=1.05×メッツ×体重(Kg)×時間(h)
例)体重50Kgの人が30分「ストレッチ:2.3メッツ」をした時の消費カロリー
⇒1.05×2.3×50(Kg)×0.5(h)=60Kcal
実は、この消費カロリーがどれくらいなのかというと、
時間あたりのカロリーは有酸素運動の中でもトップクラス。
やり方によって個人差などありますが、
ランニングや水泳などと同等です。
これだけ見るとエア縄跳びはダイエット効率がよく優秀な運動のように思えるかもしれません。
室内で人目を気にせず取り組むことができる上に、
カロリー消費効率がいいわけですからね。
しかし、ダイエットで取り組む上での致命的な欠点があるのです。
エア縄跳びをおすすめしない理由
では、エア縄跳びがダイエットに向かない理由を2点挙げます。
理由1.長時間行えないため実は効率はよくない
縄跳びは時間あたりのダイエット効率が良いのは間違いなのですが、
実際は長時間行うことができないためそこまでカロリーを消費することができません。
有酸素運動は種類によらず、
長時間行うことがカロリーを多く消費するために重要なポイントです。
たとえ激しい運動をしても短時間のカロリー消費量は少ないのです。
ランニングはただ単に時間あたりの消費カロリーが多いだけでなく、
30分、1時間といった長時間でも継続できるからこそダイエット効率が良いのです。
そういった意味で、すぐに力尽きてしまう縄跳びはダイエットには不向きと言えるでしょう。
もし周りに人がいないのなら、
ためしにその場で縄跳びを飛ぶみたいにジャンプを繰り返してみて下さい。
何分間続けることができますか?
運動に慣れていない人は3分すらも続けるのが難しいと思います。
縄跳びはランニングや水泳などの全身運動とは違い、
ふくらはぎなど特定の部位への負荷が大きいため、慣れても長時間行うのが困難なのです。
理由2.単調で飽きやすい
実際にエア縄跳びをやってみたら分かると思います。
これを続けられる人はかなりの精神力がある人だと。
縄がついていれば色んな跳び方に挑戦できますし、
上達を実感できて楽しいと感じれるかもしれません。
しかし、縄がついていないのでただただ単調で何の楽しみも見いだせないというのが大半でしょう。
きつい上に楽しいとも思えない運動は、
余程の人じゃないと続けられないと思います。
いずれにしろエア縄跳びが続けられるほど精神力があれば、
もっと別の運動をおすすめします。
あとがき
縄跳びは楽しいと思えればダイエットとして取り組んでもいいと思います。
しかし、縄跳びは室内で行うにはかなりのスペースが必要ですし、
外でやるには人目があるのでハードルが高くなります。
ランニングとは違い、人の目があるところでやっている人はなかなかいませんからね。
結論として、縄跳びにしろエア縄跳びにしろ、
あまりダイエットとして取り組むのはおすすめしないということです。
もし室内の運動が良いのであれば、
昇降運動やダンスなどがおすすめです。
室内でできる有酸素運動についてもまとめているので、ぜひご覧ください。
運動全般のダイエット効率についてはランキング形式でこちらにまとめています。