手軽にたんぱく質が補給できることから、筋トレやダイエット、美容目的など、様々な用途に使われるプロテインですが、様々な商品が販売されています。
なので、どういう基準でどういう商品を選んだら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はプロテインの目的別の選び方やおすすめのプロテインをご紹介します。
1.プロテインの選び方
プロテインは数え切れないくらい種類があり、
どういう基準で選べばいいのかわからない人が多いと思います。
そこでまず、プロテインの選ぶ際に見るべきポイントについて説明していきます。
商品を見る際のポイントは以下の5つ。
- 原料
- たんぱく質含有率
- その他栄養素
- 味(評判)
- コスパ(価格・量)
それぞれ解説していきます。
1.1.原料
多くのプロテインのパッケージにおいて、
一番に飛び込んでくるのが『WHEY』や『CASEIN』、『SOY』などの文字だと思います。
これらはプロテインの原料です。
主にホエイ、カゼイン、ソイの三種類ですが、
どれも同様にたんぱく質であるのには変わらないのですが、
それぞれのたんぱく質の構造、ひいてはその吸収速度などの性質が異なるのです。
それぞれの主な特徴をまとめると以下の通り。
- ホエイ:吸収速度が速い(1~2時間)のでトレーニング後のたんぱく質補給に向いている
- カゼイン:吸収速度がゆっくり(7~8時間)なのでトレーニングよりも就寝前や食間など平常時のたんぱく質補給に向いている
- ソイ:カゼイン同様に吸収速度が遅い(5~6時間)が、さらに大豆イソフラボンによる健康や美容効果が見込める
ホエイとカゼインはどちらも牛乳由来のたんぱく質ですが、
性質は大きく異なります。
トレーニングに合わせて速やかにたんぱく質を補給する場合にホエイプロテイン、
平常時の筋肉の分解を防ぐ目的でたんぱく質を補給場合にはカゼインプロテイン、
健康や美容に重きを置く場合にはソイプロテイン。
と言った感じですね。
ただ、他の項目に比べると原料はそこまで重要ではありません。
多少性質は異なってもどれもたんぱく質であることには変わりないので、
「トレーニング後にホエイではなくソイプロテインを飲んだからあまり筋肉がつかなかった」
「就寝前にホエイプロテインを飲んだから筋肉の分解をあまり防げなかった」
ということはまず考えられません。
そこまで神経質にならないようにしましょう。
1.2.たんぱく質含有率
プロテインにおいて特に重要になるのがこの項目、“たんぱく質含有率”です。
そもそもプロテインを飲む目的というのは、たんぱく質を摂取するため。
それも脂肪や糖質などの余計なカロリーの元をなるべく摂らずに。
通常の食事でたんぱく質を十分量摂取しようとすると、脂質や糖質もその分増えてしまうので、
脂肪の増加も目立ってしまいますからね。
筋肉増強だけでなくダイエット目的でプロテインを飲む場合でも、
カロリーを抑えつつたんぱく質の不足による健康や美容の影響を防ぐ意味があります。
なので、プロテインを選ぶ際は、たんぱく質含有率というのはとても重要なのです。
これは良質のプロテインの場合は70%以上ですが、
高いものだと90%を超える商品もあります。
たんぱく質含有率は、
プロテインの重量のうち“たんぱく質”の重量が占める割合なので、
計算方法としては以下の通りです。
たんぱく質含有率(%)=たんぱく質の重量(g)÷プロテインの重量(g)×100
1.3.その他栄養素
プロテインによってはビタミンやミネラルも多く含まれているものもあるので、
これもプロテイン選びの判断基準として頭に入れておくと良いでしょう。
カルシウムや鉄分、ビタミンA群、B群は不足しやすい栄養素なので要チェックです。
1.4.味(評判)
たんぱく質含有率と同じくらい重要なのが、味です。
「どれも主成分はたんぱく質だし、味はそんなに変わらないのでは?」
と思いがちですが、そんなことはありません。
プロテインの味は商品によって特に差が出やすい項目で、
美味しいものは飲み物として楽しめるレベルですし、
不味いものは我慢して飲まないといけないレベルなのです。
多くの場合は、毎日、それも長期間飲むことになるので、
どんなに栄養面で優れたものでも不味ければ継続するのも困難です。
なので、自分好みのプロテインを見つけるのもとても重要なポイントとして挙げられます。
ただ、プロテインの味に関しては人によって多少好みもありますが、
美味しいものはほとんどの人が美味しいと感じるものですし、
不味いものはほとんどの人が不味いと感じるものです。
他の人と味覚のズレがよほどなければ、
通販のレビューを参考にすれば大体間違いありません。
フレーバーに関しても、
バニラ、チョコ、ココア、ストロベリー、ヨーグルトなど様々な種類のものがあるので、
これもレビューを参考にしながら好みで選ぶと良いでしょう。
1.5.コスパ(価格・量)
言うまでもないかと思いますが、
プロテインによって価格や量が大きく変わるので、
これもプロテイン選びの基準にしましょう。
ただ、高いほど品質が良いというわけでもないので、
たんぱく質含有率を始めとして、上記の4項目をきちんと吟味するのが大事です。
2.おすすめのプロテイン
続いて、おすすめのプロテイン、人気のプロテインをご紹介します。
ちなみに各プロテインの値段については2017年3月時点でのものなのでご了承下さい。
2.1.ホエイプロテイン100 ココア味(SAVAS)
- 原料:ホエイ
- タンパク質含有率:71%(15g/21g)
- コスパ:4020円/1050g(383円/100g)
コスパや品質に優れており、日本で非常に人気の高いSAVASのプロテインです。
Amazonのランキングも一位ですし、
味の評判も比較的高いです。
お試しとしてさらに安い約2400円(378g)分のサイズもあります。
良い意味で無難なプロテインといった印象です。
2.2.Gold Standard 100% ホエイ(Optimum)
- 原料:ホエイ
- タンパク質含有率:75%(24g/32g)
- コスパ:9000円/2.27Kg(397円/100g)
日本ではあまり聞くことはありませんが、
世界シェア1位のプロテインブランドです。
溶けやすく飲みやすいことや、味に定評があります。
ただ、商品自体の値段は安いのですが、
輸入品のためサイトによって値段が高くなってしまいます。
おすすめはiHerbというサイトです。
また、Amazonで約600円(32g)分のサイズも販売されているので、
こちらをお試しとして購入するのもおすすめです。
2.3.Pure Whey Plus Supplements(Champion)
- 原料:ホエイ
- タンパク質含有率:64%(22g/34.34g)
- コスパ:5990円/2.2Kg(270円/100g)
タンパク質含有率はやや落ちますが、
コスパが高く、何よりも色んなフレーバーがありどれも評価が高いのがポイントです。
濃いめなので水で溶かしても美味しいですし、
溶けやすいので非常に飲みやすいです。
個人的にも味を変えてリピートしていますが、
外れはありませんでした。
プロテインの味を楽しみたい場合に特におすすめです。
2.4.ビッグカゼイン キャラメル(BULK SPORTS)
- 原料:カゼイン
- タンパク質含有率:73%(22g/30g)
- コスパ:7693円/2Kg(385円/100g)
カゼインはホエイと比べて日本で扱かわれている商品も少ないということもありますが、
その中でもこの商品は味や品質で評判の高い数少ないプロテインです。
カゼインは粉っぽかったりどろどろしたりするため評価は下がるものですが、
比較的飲みやすいというレビューが多いです。
カゼインプロテインで評判の高いプロテインを探しているならおすすめです。
2.5.ウェイトダウン ソイプロテイン ココア風味(Kentai)
- 原料:ソイ
- タンパク質含有率:73%(14.5g/20g)
- コスパ:3180円/1Kg(318円/100g)
ソイプロテインの中で人気の商品といえば、
このKentaiのウェイトダウンプロテインです。
タンパク質含有率、コスパは特に優れていますし、
ビタミンやミネラルも豊富なので健康や美容にもってこいです。
味の評価も高いですしね。
また、お試しとしてさらに安い約1500円(350g)分のサイズもあります。
2.6.ウェイトゲイン アドバンス(Kentai)
- 原料:ホエイ
- タンパク質含有率:20%(5.9g/30g)
- コスパ:2936円/1Kg(293円/100g)
これまでのプロテインとは毛並みが違い、
たんぱく質摂取というよりも、健康的に体重を増やす目的のプロテインです。
ウェイトゲイナープロテインと呼ばれ、
たんぱく質よりも糖質やその他の栄養が多く含まれています。
Kentaiのこの商品もたんぱく質含有率20%と低い代わりに糖質が70%含まれており、
さらにビタミン・ミネラルもしっかり補給できます。
ただ、糖質や栄養の補給を目的とする場合、
この種のプロテインを飲まなくても普通の食事で事足ります。
たんぱく質+糖質の補給であれば、
一般的なプロテインを100%オレンジジュースで割ったり、
プロテインと一緒におにぎりやパンなどを食べればいいだけですからね。
ウェイトゲイナープロテインは、
手軽に糖質やビタミン、ミネラルを補給できるというのが一番の利点です。
食が細かったり、食事を食べる時間が摂れない場合でも、
しっかりカロリー・栄養を摂ることができるのです。
健康的体を大きくしたい人や、
食事の代替としてプロテインを飲みたい人におすすめです。
あとがき
以上、プロテインの選び方とおすすめのプロテインについてでした。
最後に注意点として、
プロテインはあくまでたんぱく質の摂取なので、
飲んだだけで筋肉がついたり痩せたりすることは絶対にないということを忘れてはいけません。
筋肉をつけるならプロテイン選びよりも筋トレ、
ダイエットならカロリー管理の方が遥かに重要なのでそれは常に頭においておきましょう。
ちなみにプロテインについて他にも記事にまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。
- プロテインの種類ごとの違い(ホエイ・カゼイン・ソイ)
- おすすめのプロテイン←今ここ
- おすすめのプロテインシェイカー
- プロテインの効果的な飲み方
- プロテインダイエットの方法