トランポリンは小さいものはお手頃な値段なので、意外と自宅で手軽にできるものです。
なので、ダイエットとして推奨されることはよくありますし、実際これから始めようかと考えている人は多いでしょう。
しかし、トランポリンのカロリー消費効率やデメリットを考慮すると、一切ダイエットにオススメできません。
「トランポリン5分でジョギング1Km分の消費カロリー」というデマがネット上には広がっていますが、実際のダイエット効率は低く、デメリットもたくさんあるのです。
トランポリンで痩せるのは困難ですし、何よりもトランポリンよりも優れた運動はいくらでもあります。
今回はトランポリンの消費カロリーやメリット・デメリットを他の運動と比較し、最後にトランポリンの代替となる運動をご紹介します。
トランポリンの消費カロリー
脂肪の増減はほぼカロリーの収支によってのみ決まるので、
運動におけるダイエット効果を見る上で最も重要なのは“消費カロリー”です。
なので、まずはトランポリンの消費カロリーについて見ていきましょう。
体重ごとの消費カロリー
運動の消費カロリーを左右する要素は“体重”と“運動時間”なので、
体重・運動時間ごとにトランポリンの消費カロリーをまとめました。
- 体重50Kg
- 10分のトランポリン:31Kcal
- 20分のトランポリン:61Kcal
- 30分のトランポリン:92Kcal
- 1時間のトランポリン:184Kcal
- 体重60Kg
- 10分のトランポリン:37Kcal
- 20分のトランポリン:74Kcal
- 30分のトランポリン:110Kcal
- 1時間のトランポリン:221Kcal
- 体重70Kg
- 10分のトランポリン:43Kcal
- 20分のトランポリン:86Kcal
- 30分のトランポリン:129Kcal
- 1時間のトランポリン:257Kcal
- 体重80K
- 10分のトランポリン:49Kcal
- 20分のトランポリン:98Kcal
- 30分のトランポリン:147Kcal
- 1時間のトランポリン:294Kcal
細かいカロリーについては以下の計算機を使って下さい。
ちなみに、これら消費カロリーの計算はメッツを用いています。
メッツとは運動強度の単位で、安静時(1メッツ)の何倍のエネルギーを消費するのかを表す指標となる。消費カロリーの計算に用いられる一般的な指標でもあり、以下の計算式を用いる。
消費カロリー(Kcal)=1.05×メッツ×体重(Kg)×時間(h)
例)体重50Kgの人が30分「トランポリン:3.5メッツ」をした時の消費カロリー
⇒1.05×3.5×50(Kg)×0.5(h)=92Kcal
他の運動との比較
運動の消費カロリーはメッツ値に比例するので、
メッツ値を比較すれば運動の時間あたりの消費カロリーを比較できます。
トランポリンのメッツ値を代表的な運動と比べると以下のようになります。
軽いウォーキングと同程度、
軽いランニングの半分程度の消費カロリーということです。
こうしてみるとカロリー消費効率は低めの運動であるというのが分かるかと思います。
「トランポリン5分でジョギング1Km分」と言われたりしますが、
普通に考えてそんなわけありませんよね。
運動の消費カロリーについては、
「フラフープ10分で100Kcal」というデマなどもありますし、
ネット上の情報は基本的にあてになりません。
ちなみに、室内でできる他の代表的な運動の場合は以下通り。
- ストレッチ:2.3メッツ
- ヨガ:2~4メッツ
- ダンス・エアロビ:5~9.5メッツ
ダンスやエアロビには到底及びませんが、
ストレッチよりは効率が良いという程度。
トランポリンでで痩せるにはかなり時間がかかるので、
毎日時間を確保して続ける必要があります。
トランポリンダイエットのメリット・デメリット
トランポリンはカロリー効率が悪いと感じた人が多いと思いますが、
ダイエットにおけるデメリットはそれだけではありません。
トランポリンダイエットの特徴をまとめると以下の通り。
- 新鮮さがあって最初は楽しい
- 家の中でできる
- ダイエット効率が悪い
- トランポリンがかさばる
- 単調になりやすく飽きやすい
- 手軽さでも効率面でも他に優れた運動がある
トランポリンは小さいものなら5000円程度で購入できますし、
振動を吸収するマットがあればマンションでも問題なく使えます。
また、最初のうちはただ跳んでいるだけでも楽しいと思えるでしょう。
しかし、メリットと言えばそれくらいしかありません。
小さいトランポリンでできることは少なく動きが単調になるので、
わりと飽きやすいというデメリットがあります。
ダイエット効率が悪いトランポリンで痩せるには長時間、かつ長期間行わないといけないため、
かなり根気が必要になるでしょう。
そして何より、
「トランポリンじゃなくてよいのでは?」という結論に行き着きます。
手軽な運動で言えばヨガやストレッチなど、
単調ですが器具が不要で室内で取り組めるものがあります。
ダイエット効率であれば、
ダンスやエアロビの方が遥かに優秀ですし、器具も不要で飽きにくいです。
正直、トランポリンをおすすめする理由は一つもないですね。
ちなみに自宅でできる有酸素運動についておすすめのものをまとめているので、
ぜひこちらもご覧ください。