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ランニングで痩せない人の原因と特徴|痩せるためのただ一つのポイントとは

「ランニングをはじめたのに全然痩せない・・・」

このように悩んでいる人は実は少なくありません。むしろかなり多いと思います。

そういう人がまず行き着く考えが、「ランニングのやり方が悪いのかな?」ということ。

ランニングのフォーム、ランニングを行う際のペースや心拍数、ランニングを行う時間帯など。
この他にも「20分以上やらないと脂肪があまり燃えない」など、運動のやり方で脂肪燃焼効果が変わってくるとよく言われますからね。

また、「自分は運動では痩せない体質なのかな?」とも考えがちです。

しかし、これらは一つ残らず間違いです。

ランニングのやり方(フォーム・ペース・心拍数・時間帯・20分未満)や体質が原因で痩せないなんてことは100%ありえないと断言できます

ランニングで痩せない原因はただ一つしかありません。

今回はその原因に加え、ランニングで痩せる方法について解説していきます。

ランニングで痩せないただひとつの原因

結論を言うとランニングで痩せない原因は、
『痩せたと実感できるほどランニングでカロリーを消費していない』ということだけです。

要は走る距離がまだまだ足りないということです。

まず大前提の確認ですが、ランニングなどの運動で痩せる仕組みは、
運動でカロリーを消費することで『1日の摂取カロリー<1日の消費カロリー』とすること。

つまり、エネルギーを余分に消費することで、
食事のエネルギーでは不足する分を脂肪を分解して取り出しているわけです。

エネルギーが突然発生したり消失したりすることはありえないので、
ダイエットにおいて、いかなる時でもエネルギーの収支が脂肪の増減に関わってきます。

つまり、ランニングで痩せないと感じる場合、
脂肪が落ちるのを実感できるほどカロリーを消費できていないのが唯一の原因になるのです。

走り方や体質で消費カロリーが大きく変わることは絶対にありません。

また、ランニングは有酸素運動の中でも最高効率を誇る運動なんですが、
それでも実感できるほど痩せるには長期間継続する必要があります。

では、ランニングで1Kgの体脂肪を落とすのにどれくらい時間を費やさないといけないのか、
どれだけ走らないといけないのか、ご存知でしょうか?

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実は、消費カロリーをベースに計算すると、
1Kgの体脂肪分のカロリーを消費するのには100~150Km走る必要があり、
時間にすると10~15時間程、期間にすると1週間~1ヶ月程の時間がかかってしまいます。

詳細:ランニングダイエットで1Kg/10Kg脂肪を減らすための時間と走行距離

多くの人はランニングの効果を過信しています。

数回走っただけで「痩せない」と言っていませんか?
1週間くらいの短期間で痩せようと思っていたのではありませんか?

これはランニングのやり方の問題ではありません。

ランニングのダイエット効果をきちんと把握できていなかったのが問題なのです。

ランニングのやり方がダイエットに関係ない理由

本当にランニングのやり方はダイエットに関係ないのか、まだ疑っている人もいると思います。

運動のやり方によって脂肪の落ち方が違うとよく言われますし、
テレビやネット、雑誌などでは「ランニングは心拍数が大事」「有酸素運動は20分以上」「運動を行うタイミングが重要」「ランニングの前に筋トレをすると脂肪がよく落ちる」などという情報を何度となく見かけたことでしょう。

しかし、これらが全て誤りであることは昔から明らかになっています。

ランニングの消費カロリー『体重(Kg)×距離(Km)』が大体の値になるのですが、
走る距離が同じならどんな走り方でも消費カロリー、ひいてはダイエット効果は等しいということです。

例:体重60Kgの人の10Kmのランニング⇒600Kcal

心拍数100で走っても心拍数140で走っても、朝に走っても夜に走っても、ランニングを5分に小分けにしても、食前に走っても食後に走っても、ランニングの前に筋トレをしてもしなくても、
走る“距離”が同じならダイエット効果はいずれも等しくなるのです。

これらは以前詳しく解説しました。

要点をまとめると以下の通り。

運動のやり方がダイエットに影響しない理由
  • 運動のやり方でダイエット効果が違うと言われる理由
    • 運動のエネルギー源は主に“脂肪”“糖質”に分かれる
    • 心拍数や運動継続時間など運動のやり方によって、脂肪が消費される割合を増やすことができる
  • 実際はダイエット効果が変わらない理由
    • 脂肪と糖質は補い合っているのでどちらを消費してもダイエットに関係ない
    • 脂肪が消費されれば、その分食事で脂肪が蓄えられ、糖質が消費されれば糖質が蓄えられる
  • 結局は脂肪の増減はカロリー収支によって左右されるため、運動の場合は消費カロリーが全て

もちろん、体質によって消費カロリーが変わることもないので、
「ランニングで痩せない体質」なんて人はいません。

ランニングで痩せるために重要なただ一つのポイント

まず大事なのが、ランニングの消費カロリーや正しいダイエット効果を把握するということ。

ランニングダイエットで挫折する人のパターンとして、
以下の流れが代表的です。

  1. ランニングのダイエット効果を過信する
  2. 自分が思っていた以上に痩せない
  3. 「ランニングのやり方が悪い」という情報に騙される
  4. やり方を改めても痩せない
  5. 「自分にランニングは向いていない」と思い込む
  6. 挫折

ランニングを過信していたとしても続けていればいずれ痩せるのですが、
「自分に合ったダイエット法が他にあるはず」と思って途中でやめてしまう人が大半です。

何が何でも続けることです。

カロリーを消費している以上脂肪は減っていっているのは間違いないので、
食事量が増えているとかでなければ誰でも確実に痩せることができます。

重要なポイントはこれだけです。

1回のランニングの時間やランニングを行う頻度などは、長時間・高頻度なほど早く痩せますが、
それよりも重要なこととしては『自分が続けられる程度に留める』ということ。

ランニングは痩せた後も続けられるよう習慣化できなければ意味がありません。

痩せた体型を維持するのには、
痩せる時と同等程度のカロリー収支を維持する必要がありますからね。

詳細はこちら:ダイエットで徐々に痩せなくなる原因&食事制限や運動を辞めると体重が元に戻る理由

もしもランニングを習慣化する自信がないという場合、
ランニングに取り組むべきではありません。

世の中には運動をしないと痩せないと思っている人もいますが、
そんなことはありません。

運動のメリットはたしかに大きいですが、
食事の改善やちょっとした生活習慣の改善でも痩せることは可能です。

実際にスリムな体型の人はみんな運動をしているのかというと、そんなはずありませんからね。

運動がしたくないという人におすすめのダイエット法についてもまとめているので、
ランニングを習慣化するのは無理そうだなという人などは、ぜひこちらもご覧ください。

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著者プロフィール
テク

テク

元ボクサー/ダイエットアドバイザー
試合の度に2週間で6Kgの減量をしていた元ボクサー。 元来の『食べることは好きだけど面倒な運動は嫌い』という性格がたたり、引退後は10Kg以上増量。 正しいダイエットの知識を身に着けた今では、毎日好きなものを食べて体脂肪率10%台前半を維持。 Twitter(@yasetech)ではダイエットに役立つ情報を配信中。
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